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FX「円弱気急拡大 米ドル/円DI7年ぶり高水準」FX個人投資家への調査結果公表 外為短観 第149回

外為短観ロゴ

<第149回調査>2021年10月22日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2021年10月15日(金)13:00~2021年10月19日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は874件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください
問3:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください
問6:FX取引を開始したのはいつごろでしょうか?
問7:あなたの現在のFX投資のスタイルは、いわゆる「順張り」「逆張り」のどちらでしょうか
今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください
「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が71.3%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は16.7%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△54.6%ポイントとなり、2014年11月以来の高水準を記録。前月の△11.0%ポイントから強気度合いを示すプラス幅が急拡大した。調査期間前後の米ドル/円相場は114.46円前後まで上伸。原油高などを背景とする円安主導で約3年ぶりの高値を付ける堅調な展開であった。10月に入り、レンジ上限と見られていた112円台前半を上抜けた事で一段高を見込む個人投資家が急増したと見られる。

問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください

今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください
「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「1円~3円の米ドル高・円安」が53.4%と最も多く、次いで「±1円で推移」が20.0%、以下「3円以上の米ドル高・円安(12.9%)」、「1円~3円の円高・米ドル安(11.1%)」、「3円以上の円高・米ドル安(2.5%)」の順になった。ヒストグラムの形状は米ドル高・円安方向に大きく傾いており、問1の結果と整合的と言える。また、「3円以上の米ドル高・円安」の割合が前回の3.3%から急増した点が特徴的だ。117円台超えの米ドル高・円安を見込む向きが少なくない事を示している。

問3:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が54.5%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は17.6%であった。この結果、「ユーロ/円予想DI」は△36.9%ポイントとなり、2013年1月以来の高水準を記録。前月(▼10.6%ポイント)から一転してユーロ強気・円弱気に傾いた。なお、ユーロ/円予想DIのプラスは5カ月ぶりだ。調査期間前後のユーロ/円相場は、約5カ月ぶりに133円台を回復するなど堅調に推移。円がほぼ全面安の様相を呈する中、対ユーロでも一段と円安が進行するとの見方が強まっているようだ。

問4:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が57.4%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は16.6%であった。この結果豪ドル/円予想DI」は△40.8%ポイントと、前回(▼9.6%ポイント)から大きく上昇して2013年1月以来の高水準となった。調査期間前後の豪ドル/円相場は、資源価格の上昇を背景に85円台へと上伸して約半年ぶりの高値を付けた。原油や石炭、天然ガス(LNG)などは、暖房需要が高まる冬場に向けて一段と価格が上昇するとの見方もあるだけに、個人投資家の豪ドルに対する強気見通しも高まったと見られる。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

今後、注目の通貨ペア
「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が50.7%の回答割合を集めて1位となった。続く2位には豪ドル/円(10.4%)、3位英ポンド円(7.3%)、4位ユーロ/米ドル(5.1%)、5位メキシコペソ/円(4.9%)と続いた。なお、米ドル/円は2位以下に大差を付けて109カ月連続の1位となった。

一方、「売り」で注目の通貨ペアでも米ドル/円が首位をキープしたが、回答割合は24.6%にとどまり、2位のユーロ/米ドル(20.8%)に迫られた。以下、3位トルコリラ/円(10.4%)、4位ユーロ/円(7.8%)、5位英ポンド/円(6.4%)と続いた。引き続き、米ドル/円をメインの取引対象とする個人投資家が圧倒的に多いものの、「売り」の対象からは外れつつある様子が見て取れる。

そのほか、大統領による中銀政策委員の解任騒動で調査期間中に急落したトルコリラが「買い」で注目の順位を6位に下げた一方、「売り」で注目の順位を3位に上げたのが印象的だ。トルコリラ/円は、12円台前半に下落して過去最安値を窺う展開となっているが、個人投資家の押し目買い意欲は低く、戻り売り志向が強まっているようだ。

問6:FX取引を開始したのはいつごろでしょうか?(ひとつだけ)

FX取引を開始したのはいつごろでしょうか?
今回の特別質問として、「FX取引を開始したのはいつごろでしょうか?(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「2016-2020年」が33.2%と最も多かった。次いで「2006-2010年(17.7%)」、「2021年(16.4%)」、「2011-2015年(14.5%)」、「2001-2005年(9.5%)」、「2000年以前(8.7%)」と続いた。

今回の回答者の6割以上が2011年以降に取引を始めており、FX市場では取引経験10年未満の投資家が多数を占めている可能性が高い事がわかる。

一方で、2005年以前のFX黎明期に取引を始めたベテランが2割弱存在する事もわかった。一般社団法人金融先物取引業協会が統計を開始した2005年以降、店頭FX市場の取引高が20倍以上に膨らみ、総口座数も30倍に増えている事を考えると、2割弱の存在はきわめて大きいと言えるだろう。

問7:あなたの現在のFX投資のスタイルは、いわゆる「順張り」「逆張り」のどちらでしょうか

現在のFX投資のスタイル
もう一つの特別質問として「あなたの現在のFX投資のスタイルは、いわゆる「順張り」「逆張り」のどちらでしょうか」と尋ねたところ、「順張り派」が37.0%と最も多く、「どちらかといえば順張り派」が36.0%と続いた。「どちらかといえば逆張り派」は22.3%、「逆張り派」は4.7%であった。メディア等では「個人FX投資家は逆張り志向が強い」とされる事が多く、実際の持ち高も円高局面で円売り残高が増え、円安局面では円買い残高が増える傾向が強い。

ただ、今回の調査結果を見ると、個人投資家自身の投資スタイルに関する認識は、そうした外からの所見とは大きく異なるようだ。

なお、2019年6月に行った調査でも概ね同様の回答が得られており、今回の調査が特殊な結果である可能性は低い。解釈は難しいが、例えば円の下落局面で、順張りの円売りを志向しても下落ピッチが速すぎて売りそびれるケースが多いという事かもしれない。そうであれば、結果的に円安局面で円売り残高が減少し、相対的に円買い残高が増加するのもある程度は納得できる。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第149回目となりました。調査開始から12年以上が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。
なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回公表する「外為白書」で紹介する予定です。

主要3通貨ペア予想DIの推移

主要3通貨ペア予想DIと足の推移

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