シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング3週間ぶりに増加
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットショートほぼ横ばい】
9月7日時点で円のポジションはドルに対して6.2万枚の売り越し（ネットショート）。
ロング・ショートいずれもほぼ横ばいだった事で、ネットショートは0.1万枚未満の小幅な減少にとどまった。
期間中のドル/円相場は、米8月雇用統計の冴えない結果などから、110円ちょうどを挟んで方向感の定まらない展開だった。
米8月雇用統計は米連邦公開市場委員会（FOMC）のテーパリング（量的緩和の段階的な縮小）の開始時期に関する手がかり材料にならなかったようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング3週間ぶりに増加】
9月7日時点でユーロのポジションはドルに対して2.6万枚の買い越し（ネットロング）。
ショートの取り崩しが目立ち、ネットロングは前週から1.6万枚の増加。
期間中のユーロ/ドル相場は、約1カ月ぶりに1.19ドル台を付けた。
投機筋のショートカバー（売り方の買戻し）がこの上昇を主導したと考えられる。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドネットショート増加】
9月7日時点でポンドのポジションは、ドルに対して2.5万枚の売り越し（ネットショート）。
小幅にポジションを削ったロングに対し、ショートは小幅に積み増したことで、ネットショートは前週から1.0万枚増加。
期間中のポンド/ドル相場は、一時1.39ドル前後を付けるも、その後は1.37ドル台へと押し戻された。
そうした流れに沿って、投機筋のポンド弱気見通しがいくぶん強まったようだ。
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ＩＭＭポジション
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