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ドル/円:ドルの下落リスクが点灯中。109.50割れで一段のドル下落へ。110.80超えの越週か、111.20超えで終えれば“ドル強気”の流れを維持。

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ドル/円:ドルの下落リスクが点灯中。109.50割れで一段のドル下落へ。110.80超えの越週か、111.20超えで終えれば“ドル強気”の流れを維持。

直近の日足は小陽線で終え、続落を食い止めている。また、前日の陰線が109.50-60の日足の抵抗に跳ね返されており、下値抵抗をかろうじて守ったが、上値を切り下げる流れからは上抜けていないことや、今年1月に付けた102.59を基点として下値を切り上げて来た流れから下抜けた位置で推移しており、反発余地が限られる可能性が生じている。日足の上値抵抗は110.50-60,110.80-90,111.10-20に、下値抵抗は109.50-60,108.90-00,108.50-60,108.00-10にある。21日移動平均線は110.54にあり、この下に入り込んで下値リスクが点灯中だが、120日、200日線は108.47と106.80に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れを変えていない。 一方直近の週足は、高値圏から陰線引けとなり、この足が年初から下値を切り上げて来たサポートラインを若干下抜けた位置で終えている。下ヒゲがやや長く下値トライに失敗した形となったことから、週初は反発余地を探る動きが強まると見られるが、この週足の上値抵抗が、110.60-70に位置しており、来週には110.80超えまで上げて来ることから、110.80超えで越週しない限り、下値リスクにより警戒する必要がある。また、109.50割れを見た場合はトレンドの変化が確定的となり、108.90-00の抵抗を切り崩しつつ一段のドル下落に繋がり易くなる。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、110.60-70,111.20-30に、下値抵抗は109.50-60,108.90-00,108.00-10にある、31週、62週移動平均線は107.51と106.75に位置しており中期トレンドをサポートしている。 今週の戦略は、ドル買いは様子見か109.60-70の押し目待ち。損切りは一段の下落リスクが生ずる109.40で浅めに撤退。ドル売りは110.50-60で戻り売り。損切りは111.30に置く必要がある。 上値は、110.20-30,110.50-60,110.80-90にやや強い抵抗が出来ており、全てをクリア出来ずに反落する可能性が高いと見るが、111.10-20の抵抗を上抜けて終えた場合は下値リスクが後退して、111.50-60、111.80-90,112.10-20にある一段と強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、109.90-00に軽い抵抗が、109.70-80,109.50-60にやや強い抵抗が出来ているが、109.50割れを見た場合は短期トレンドの変化が確定的となり、108円台方向への一段のドル下落に繋がり易くなる。但し、中期トレンドが強い状態を維持していることから、急落地合いにも繋がり難く、107.00割れで終えない限り、調整的な押しの範囲内となる。下値抵抗は108.90-00,108.50-60,108.00-10,107.60-70。

ドル/円【日足】期間:2020/11/05~2021/07/09(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

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ドル/円【週足】期間:2018/05/25~2021/07/09(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

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ユーロ/円:上値の重い展開続く。129円割れを見た場合は一段の下落リスクが点灯。132円台回復で“ニュートラル”、133.00超えで終えれば下値リスクが後退。

直近の日足は高値圏で引ける陽線で続落を食い止めている。130.00-10の週足の横サポートを守り切った感があるが、上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、下値リスクがより高い状態に変わりない。一方で129.60~130.00の中期的な下値抵抗を守っており、129円割れを見ない限り、130.00近辺からの売りも慎重に臨む必要がある。短期トレンドは132円台に値を戻せば“ニュートラル”な状態に変化するが、133円台に乗せて終えるまでは下値リスクを残すことになる。日足の上値抵抗は131.00-10,131.50-60,131.80-90に、下値抵抗は130.00-10,129.60-70,129.10-20にある。21日移動平均線は、131.80に位置しており、上値を抑え込んでいる。120日線は130.39に位置しておりこれを若干上抜けているが、強いサポートにはなり難い。しかし、200日線は128.21に位置しており、中期トレンドの強さには変わりない。 一方直近の週足は、下ヒゲが長いタクリ足の陰線引けとなり、下値トライに失敗して押し戻された形で終えている。下値トライに失敗した反動で、上値余地を探る動きが期待出来るが、この陰線が昨年5月に付けた114.43を基点として下値を切り上げて来た流れから下抜けた位置で終えており、新たな下落リスクが生じている。また上値を切り下げる流れからも上抜けておらず、下値リスクがより高い状態に変わりない。上値トライに失敗して続落する可能性により警戒する必要がある。現状は130.00近辺の中期的な下値抵抗を守っていることや、129.54に位置する31週移動平均線にも跳ね返された格好だが、129円割れを見た場合は、下落余地がさらに拡がり易くなるので注意したい。短期トレンドは132円台を回復すれば“ニュートラル”な状態に戻すが、133円超えで終えない限り、下値リスクを残すことになる。また、この場合でも134.00超えで越週しない限り、上値余地もまだ拡がり難い。今週の週足ベースで見た上値抵抗は131.70-80,132.70-80,134.00-10に、下値抵抗は130.00-10,129.60-70,129.10-20にある。31週、62週移動平均線は129.54と126.12に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れを変えていない。 今週の戦略は、ユーロ買いは様子見か130.00-10で軽く試し買い程度に。損切りは129.40で撤退。売りは131.00-10の戻りを軽く売って131.30で浅めに一旦撤退するか、131.50-60の戻り待ち。この場合の損切りは短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻す132.20で撤退。 上値は131.00-10,131.50-60,131.80-90に強い抵抗が控えており、全てをクリア出来ない可能性が高いと見るが、132円台を回復すれば、短期トレンドが“ニュートラル”な状態に変化する。さらに133.00超えで終えれば日足、週足の形状が安定して上値トライの流れに戻すことになる。この場合でも134.00-10に週足ベースで見た強い上値抵抗が控えており、これを上抜けて越週するまでは上値余地も拡がり難い。下値は、130.40-50に軽い抵抗が、130.00-10,129.60-70にやや強い抵抗があるが、全て下抜けた場合は下値リスクが再び高くなる。さらに129円割れを見た場合は128.00±10銭以下の中期的な下値抵抗の強さを確認する動きへ。(川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2020/12/22~2021/07/09(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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