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ドル/円:ドルの押し目買い方針継続。上値抵抗にも注意。110.00割れで終えた場合は下値リスクが点灯。

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ドル/円:ドルの押し目買い方針継続。上値抵抗にも注意。110.00割れで終えた場合は下値リスクが点灯。

直近の日足は陰線引けとなり前日の陽線の上げ幅を失っている。結果的には111.60-70の週足の上値抵抗にぶつかった格好で、これを上抜けて越週しないと上値余地も拡がり難いが、日足の形状は崩れておらず、下値を切り上げる流れにも変化が見られない。上下の抵抗にぶつかる可能性も高いが、トレンドに崩れがないので基本戦略をドルの押し目買い方針継続としたい。直近の陰線が上値抵抗にぶつかっていることから、週初は上値の重いスタートとなりそうだが、110.50-60に日足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、これを割り込むほどの押しにも繋がり難いと見ている。但し、可能性がまだ低いと見えるが110.00割れで終えた場合は、日足の形状が悪化して下値リスクが点灯、109.50割れを見た場合は短期トレンドの変化が確定的となり、一段のドル下落に繋がり易くなる。日足の上値抵抗は111.20-30,111.50-60,111.80-90、112.30-40に、下値抵抗は110.50-60,110.10-20、109.50-60にある。21日移動平均線は110.31に、120日、200日線も108.19と106.67に位置しており、短・中期トレンドは“ドル強気”の流れにある。 一方週足は、3週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを変えていないが、直近の陽線が上昇余力の強いものではないことや、111.60-70の抵抗にぶつかって押し戻されており、これを上抜けて越週しない限り、上値余地も拡がり難い。一方下値は、週足の下値抵抗が110.20-30にあり、これを割り込んで越週しない限り下値余地も拡がり難い。今週の週足ベースで見た上値抵抗は111.60-70,112.30-40,113.10-20に、下値抵抗は110.20-30,109.40-50,108.50-60にある。111.70超えで越週すれば一段のドル上昇へ。逆に110円割れで越週した場合は下値リスクが高くなる。31週、62週移動平均線は107.32と106.69に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れを維持している。 一方月足を見ると、6月足は値幅が2円余りの小陽線で終え、小幅続伸となった。単体では上昇エネルギーの強いものではないが、下値を切り上げる流れを維持しており、110円割れで越月しない限り、下値余地も限られる展開が予想される。7月足の上値抵抗は、112.50~113.00,114.00~114.50に、下値抵抗は110.00~110.50,107.50~108.00,105.50~106.00にある。110円割れで越月した場合は107.50~108.00ゾーンの足元を固め直す動きが強まり易くなる。31ヵ月、62ヵ月移動平均線は107.97と109.04に位置しており、引き続き長期トレンドをサポートする可能性が点灯中。 今週の戦略は、ドル買いは110.60-70で押し目買い。損切りは110.00で撤退。売りは111.40-50で戻り売り。損切りは111.70で浅めに一旦撤退としたい。これが付いた場合でもドル急伸にも繋がり難いと見ている。 上値は、111.20-30に軽い抵抗が、111.50-60にやや強い抵抗が出来ているが、上抜けた場合は、111.80-90,112.10-20,112.30-40にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。これをクリアした場合でも112.50-60,113.10-20に一段と強い抵抗が控えており、簡単には上抜けそうもない。下値は、110.80-90に軽い抵抗が、110.60-70,110.40-50、110.10-20に強い抵抗があり、全てを下抜ける可能性がまだ低いと見るが、110円台を維持出来ずに終えた場合は下値リスクが点灯、値動きの中で109.50割れを見た場合は短期トレンドが変化して、108円方向への一段のドル下落に繋がり易くなる。

ドル/円【日足】期間:2020/10/29~2021/07/02(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

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ドル/円【週足】期間:2018/05/18~2021/07/02(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

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ユーロ/円:上値の重い展開続く。133.50超えで終えれば下値リスクが後退。134.00超えで終えれば“強気”に変化。130.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯。129.50割れを見た場合は“ユーロ弱気”に変化。

日足は小陰線となり、続伸に繋げられずに終えている。上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、下値リスクがやや高い状態だが、6/21に付けた130.04は中期的な下値抵抗ポイントでもあることから、一旦底打ちした可能性が点灯しており、突っ込み売りにも注意する必要がある。日足の上値抵抗は132.20-30,132.80-90,133.10-20に、下値抵抗は131.40~131.60,130.80-90,130.20-30にある。133.50超えで終えれば下値リスクが後退、130.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯、129.50割れを見た場合は“ユーロ弱気”に変化して一段の下落に繋がり易くなる。21日移動平均線は132.40にありこれを上抜け切れておらず、下値リスクがより高い状態にあるが、120日、200日線は130.18と128.02に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れを変えていない。  一方直近の週足は小陰線で終え、続伸には繋げられなかったが、下げエネルギー強いものではない。また、前週足が130.00-10の中期的な下値抵抗に跳ね返されており、一旦底打ちした可能性も否めない。一方で上値を切り下げる流れにあることや、昨年5月に付けた114.43を基点とする中期的なサポートラインからも若干下抜けた位置にあり(ダマシの可能性有り)、下値リスクへの警戒が解けない状態にある。この週足の上値抵抗は132.40-50にある。また、これを上抜けて越週した場合でも、6/1に付けた134.13を基点とするレジスタンスラインの上値抵抗が133.10-20に控えており、全てをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクにも注意する必要がある。また130.40-50に週足の下値抵抗があるが、これを割り込んで越週した場合は再び下値リスクが高くなる。さらに、130円割れで越週した場合や129.50割れを見た場合は一段の下落リスクに要注意。今週の週足ベースで見た上値抵抗は前述の132.40-50,133.10-20と134.00-10に、下値抵抗は131.40-50,130.40-50,130.00-10にある。31週、62週移動平均線は129.40と125.90に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れに変化が見られない。  一方月足を見ると、6月足は前月の値幅を切り崩す陰線引けとなったが、下ヒゲがやや長く、下値抵抗にも跳ね返された形となっている。また、この足が月足の下値抵抗であった130.00~130.50にも跳ね返されており、反転、上昇に転ずる可能性を残した状態にある。この月足の下値抵抗は、7月は131.00~131.50にある。131円台を割り込んで越月した場合は下値リスクが点灯、130円割れで越月した場合は、昨年5月からの“ユーロ強気”の流れが変化して一段のユーロ下落に繋がり易くなる。7月足の上値抵抗は133.50~134.00,135.10~135.60に、下値抵抗は前述の131.00~131.50,129.00~129.50,125.00~125.50にある。31ヵ月、62ヵ月移動平均線は123.88と124.99に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れにある。  今週の戦略はユーロ買いは131.00-10で押し目買い。損切りは130.40で撤退。売りは132.30-40で戻り売り。損切りは浅い場合で132.80,深い場合は133.30で撤退としたい。 上値は、132.10-20に軽い抵抗が、132.40-50,132.80-90,133.10-20に強い抵抗があるが、133.50超えで終えれば日足の形状が改善して下値リスクがやや後退。134.00-10の抵抗を上抜けて終えた場合は“ユーロ強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなる。下値は、131.60-70に軽い抵抗が、131.40-50にやや強い抵抗があるが、これを下抜けた場合は131.00-10,130.80-90,130.40-50,130.20-30にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。130.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯、129.50割れを見た場合は“ユーロ弱気”に変化して一段の下落に繋がり易くなる。(川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2020/12/15~2021/07/02(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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