昨日、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が発表されました。FOMCの中で数人の参加者から「FOMCが設定する目標に向けて、経済の急速な進展が継続すれば、今後ある時点の会合で、資産買い入れペースの調整をめぐる討議を開始することが適切になる可能性がある」と指摘する意見があったとの記述がありました。
これは何を言っているかと言えば、米経済が回復してきた場合、これまでの国債などの買い入れの量を減らす、いわゆるテーパリングを検討するということです。
現在、アメリカでは、新型コロナワクチンの接種が普及して、経済が正常化してきつつあります。そういう状況の中でしたので、これは金融の引き締めに転じる可能性があると市場が理解して、長期金利が上昇し、それにつられてドルも上昇するという流れとなったということです。極めて合理的な反応をしたと思います。
ただ、この流れが続くかと言えば、そこまでの影響はないと思いますが、ドル/円に関して言えば、108円台は底堅いことは確認できたのではないかと思います。
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【インタビュー】
株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。