メキシコペソ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・FOMCハト派で1年ぶり高値
・独ロックダウンなどでリスク回避再燃
・トルコ ショックも影響
・株安 原油安で2週間ぶり安値
足元のメキシコペソ/円は1年ぶり高値から反落
前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でゼロ金利の長期化が改めて示され、ドル安・株高に振れる中、18日には5.372円前後まで上昇。
2020年3月以来1年ぶりの高値を付けました。
しかしその後は、ドイツがロックダウン(都市封鎖)を延長した事や米長期金利の上昇が再開した事で世界的に株価が反落する中、ペソ/円も上値の重い展開となりました。
週明けの22日は、トルコリラ/円が中銀総裁の更迭のショックで急落。
ペソ円も5.20円台に下落しました。
その後は一時持ち直したものの、翌23日には原油価格が大幅安となる中で再び5.20円台に軟化。
24日の東京市場では、2週間ぶりに5.202円前後まで下落する場面もありました。
注目ポイントは政策金利
メキシコ中銀は25日に政策金利を発表します。
市場予想は4.00%に据え置きの見方が優勢ですが、3.75%への小幅な利下げを見込む向きも少なくありません。
メキシコ中銀が、インフレが落ち着けば追加利下げの余地があるとの見解を示しているためでしょう。
ただ、会合の前日24日に発表される3月前半の消費者物価指数(CPI)は前年比+3.90%に伸びが加速すると予想されており、予想が正しければ利下げは難しい状況となりそうです。
政策金利をインフレ率を下回る水準に引き下げれば、急激に通貨安が進むおそれが出てきます。
この3月前半のCPIの結果がメキシコ中銀の最終的な判断に影響すると考えられます。
その他、足元で世界の株式市場・商品市場が不安定化しており、これらの動きもペソ相場に強い影響を及ぼす公算です。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
5.100~5.350円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
・3/24 メキシコ3月前半CPI
☆3/25 メキシコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
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