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投資が怖い理由とは?「ゼロから始めるFX入門」~為替の変動要因とレート下3桁表示の理由」~

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「為替レート」とは、異なる2つの通貨で売買する際の「交換比率」を示しています。
例えば、ある時点で1ドルに対して日本円の為替レートが105円だったとします。
その後、米ドルに比べて日本円が欲しい人が増えて、日本円が買われると、日本円の価値が上昇し、相対的にドルの価値が下落します。
そうすると、今まで1ドルは105円でないと交換できなかったのに、103円でも交換できるようになります。これが「円高・ドル安」です。

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逆に1ドル=103円から105円になったときは、円の価値が下落して、ドルの価値が上昇したことになりますから、「円安・ドル高」というわけです。

為替レートを動かす要因

為替レートは、それぞれの通貨の需要と供給に基づいて売買されており、常に上昇と下落を繰り返しながら変動します。
為替レートを変動させる要因はさまざまです。
FXでは「ファンダメンタルズ」と「テクニカル」の2つに分けて、相場動向を分析する材料に利用します。

まず、ファンダメンタルズ要因について説明しましょう。

景気動向 一般的に、好景気になるとその国の通貨は高く(円高要因)なり、不況になると安く(円安要因)なる傾向にある。
経済収支 貿易
輸出が増えると外貨で支払われた代金を自国通貨に交換するため、需要が高まり、通貨は高くなる(円高要因)。逆に輸入が増えれば、通貨は安くなる(円安要因)。
投資
外国株・海外不動産に投資する場合、自国通貨を外貨に交換するので、安くなる(円安要因)。その逆に投資を受ける場合は高くなる(円高要因)。
金利(金融政策)       資金は常に有利な投資先・運用先を探して移動する。金利の高い国にはお金が集まりやすくなるので、その国の通貨は高くなる傾向にある。
株価 株価と為替の関連性は高く、株価が上昇すると通貨は高くなる傾向にある。
経済指標 GDP成長率、消費者物価指数、雇用統計、住宅着工件数、鉱工業生産指数など定期的に発表される数値は為替の変動要因となる。
資源価格 原油、石炭、鉄鉱石、金、プラチナなど資源価格と為替変動の関連性は高く、資源価格が上昇すると通貨は高くなる傾向にある。
要人発言 大統領や首相など各国トップや財務大臣、中央銀行総裁などの発言は為替相場の状況を反映しており、多くの投資家が売買の判断材料にしている。
その他 戦争、地震や洪水などの天災、クーデターのような政変は為替変動に影響を及ぼす。

 

もうひとつのテクニカル要因は、為替レートの動向を表で示した「チャート」をもとに為替市場を分析し、売買する投資家の行動が相場動向をリードすることがあります。

チャートから「売り時」「買い時」のサインを見つけて、投資家が同じように売買するからです。
チャートから相場を分析する方法をテクニカル分析といい、さまざまな手法が生み出されています。

<代表的なテクニカル分析方法の例>
・ローソク足
・支持線(サポート)と抵抗線(レジスタンス)
・移動平均線
・ボリンジャーバンド
・一目均衡表
・MACD
・ストキャスティクス
・RSI

このようにテクニカル分析の方法は多数あります。
こうした分析をもとに、日々売買を重ねる投資家たちの行動は外国為替市場に大きな影響を与えています。

為替レートの表示方法

FX会社が個人投資家に為替レートを提供する際には、「交換レート」と「通貨コード」で表示します。
通貨コードとは、各国の通貨名をアルファベット3文字で示すもので、ISOの国際規格で定められています。
例えば、日本円の場合はJPY、米ドルの場合はUSDといった具合です。

ここでは、外為どっとコムが取り扱う17通貨の通貨コードを実例として挙げてみましょう。

<通貨コードの例>
・日本円:JPY
・米ドル:USD
・ユーロ:EUR
・英ポンド:GBP
・豪ドル:AUD
・カナダドル:CAD
・ニュージーランドドル:NZD
・南アフリカランド:ZAR
・香港ドル:HKD
・シンガポールドル:SGD
・スイスフラン:CHF
・トルコリラ:TRY
・人民元:CNH
・ノルウェークローネ:NOK
・スウェーデンクローナ:SEK
・メキシコペソ:MXN
・ロシアルーブル:RUB

FXの為替レートは小数点以下3桁まで表示

通常、為替レートは、「USD/JPY 105.000」のような形で表示されます。
この例は、「1米ドルあたりの日本円は105.000円である」ことが表現されています。
左側を「主軸通貨」と呼び、右側を「決済通貨」と呼びます。

FX会社の取引ツールにアクセスして、為替レートをみてみましょう。
基本的にFX会社はどこも同様の表示方法を使っています。

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ご覧の通り、FXの為替レートでは、小数点以下3桁まで表示されています。
FX取引の経験がない方は不思議に思うかもしれませんが、下3桁までで損益を計算すると、10円単位とわずかですが、損益に違いが出てくるのです。
2桁で計算した場合と3桁で計算した場合では、どのような違いが出てくるのか、実際に日本円で米ドルを10,000通貨購入したケースで計算してみます。

1ドル=100.00円時に米ドルを10,000通貨購入し、1ドル=101.00円時に10,000通貨売却すると

101.00円-100.00円=1.00円 1.00円×10,000通貨=10,000円



1ドル=100.000円時に米ドルを10,000通貨購入し、1ドル=101.001円時に10,000通貨売却すると

101.001円-100.000円=1.001円 1.001円×10,000通貨=10,010円


ということになります。

下3桁表示が始まった背景には、FX会社による厳しい「スプレッド競争」がありました。
FXが急速に個人投資家の間で広まるに連れて、より多くの顧客を獲得するために、FX会社は取引コストであるスプレッド抑えて、わずかな値動きでも利益が得られるように努力したのです。
その結果、日本の投資家に馴染みの深い「米ドル/円」のような「クロス円」の通貨ペアでは、小数点以下3桁までレートが提示されるようになりました。
ちなみに外為どっとコムでは、「外貨ネクストNEO」をリリースした2013年1月から、小数点以下3桁表示に対応しています。

スプレッド競争が生んだスキャルピング

スプレッド競争が生んだのは下3桁表示だけではありませんでした。
わずか数秒、長くても数分で売買を繰り返し、利益を獲得する「スキャルピング」というトレードスタイルが登場しました。
スキャルピングで取引する投資家は「スキャルパー」などと呼ばれています。

FXでは為替レートの単位として「Pips(ピップス)」を使います。
「percentage in point」の略称で、FXの経験のない人には聞きなれない単語だと思います。
異なる通貨を共通の単位で表すためのもので、通貨の1%が1Pipと決められています。

なお、Pipsはスプレッドを示すときの単位としても使われます。米ドル/円のスプレッドが0.1銭であれば、0.1Pipsというわけです。
スキャルパーたちは1回の取引で数Pipsから数十Pipsを獲得するために、売買を繰り返しています。
その度にスプレッド分の費用が発生するわけで、スプレッドはFX会社を選ぶ際の重要な指標になっています。
「チリも積もれば山になる」ではありませんが、スキャルパーにとって1Pipsや10Pips、10円の違いが最終的な運用成績に大きな意味を持つからです。

PickUp編集部

media.gaitame.com
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