今週の注目通貨ペアはこれだ！
■ オージー/円 上を狙う要素は揃っているが、さて、どうかな・・・
先週は、月曜日に安値を付け、木曜日に高値を付ける展開でした。週間を通じた値幅は1円35銭ということで、まあまあ動いたかなという感じですが、それよりも印象的だったのは、週初の長い下ヒゲを追うような形で出現した火曜日の陰線を水曜日の陽線で跳ね返し、木曜日から金曜日にかけても上値を追うような足形の形成が継続した点でしょうか。何とも、売り方の買い戻しの機会を奪うような形で上値追いの動きを見せています。
移動平均線は、中期の上昇が目立ちます。実体線は、中期の移動平均線水準を下回ることなく推移を続け、順調に高値を超えてきていることから、買い方有利の展開が継続しているという判断でよいと思います。先週火曜日の陰線を跳ね返されたのが売り方にとっては痛かったかもしれません。
今週は、買い先行で臨みたいところです。先週末に高い位置で引けている点も買い方有利の材料と考えられますし、チャート的に売りを示唆するものは何もありません。ボリンジャーバンドの幅が狭まってきている点が若干憂慮されますが、じり高形成の材料と考えると気にする必要はあまりないように思います。
その他 通貨ペア分析
■ ドル/円 若干、下側に粘り気が出てきたかも・・・
先週は、月曜日に高値・安値の両方を付ける展開でした。週間を通じた上下の値幅も月曜日の上下の値幅（84銭）ということで、全く値動きの乏しい状況が続く中、月曜日の長い上ヒゲをその後（火曜日以降）の値動きでこなしていった点については評価も可能かもしれません。そういう意味では、長らく続いてきた（本当に）緩やかな下落トレンドも、少し様相が変わってきたかもしれませんね。
今週は、少し様子を見たいところですね。買いから入る選択は全くないのですが、売りもイマイチと言うか、先週の日々の安値を割り込んでくるようであれば、短期的には売りで攻めてもよいかもしれないな－というぐらいでしょうか。MACDがゴールデンクロスを形成し、やや反発地合いとなってきている点を見ると、売りスタンスも慎重にならざるを得ないところかなと思います。
■ ユーロ/円 横ばいが続く。次の一手待ちかな・・・
先週は、月曜日に安値を付け、火曜日に高値を付ける展開でした。週間を通じた値幅は上下73銭ということで、小動きに終始した印象が否めません。月曜日の下ヒゲを火曜日に攻めましたが、水曜日以降は何とか値を保ち、大きく売られる展開に発展しなかった点は買い方も安堵しているのではないでしょうか。ただ、だからといって上昇トレンドへの回帰がチャート上見られない点は、買い方に不安要素として残っています。
今週は、様子を見るよりないような気がします。先週末の引け値も、先週の高値・安値のちょうど中間地点ということもあり、今後、上下どちら？ という予想を立てるのは困難と言えるのではないでしょうか。スタンスをやや幅広く構えて、上へ抜けるのなら買い、下へ抜けるのなら売りという感じで待ち構えるのが得策のような気がします。現時点で無理にポジションを取る必要はないのではないでしょうか。
■ ポンド/円 値動き荒いが、上放れの可能性が高まったか・・・
先週は、月曜日に安値を付け、木曜日に高値を付ける展開でした。週間の上下の値幅は4円を超え、他の対円の通貨ペアとは全く一線を画す動きを見せました。ただし、月曜日に安く始まって長い下ひげを伴った後は火曜日が陰線、再度下を試すのかと思えば水曜日以降は上伸と、リスクテイクには到底馴染まない値動きとなっています。また、週末、高い位置で引けたことで上値志向の高まりを感じさせますが、さて、これが本当の動きなのでしょうか。
今週は、リスクを取るとすれば買い先行スタンスを取りたいところですが、あくまで短期的なポジションに留めたい印象はあります。上は上でも、例えば先週木曜日のように長い上ヒゲを伴って押し返される局面も十分想定され、一筋縄ではいかないような気がするのです。MACDがゴールデンクロスを形成したからと言って、それで何とかなるような相場でもないような気がします。慎重に様子見姿勢に徹するのが得策のように思います。
■ ユーロ/ドル 上昇トレンドが維持されていると読むが・・・
来週は、月曜日に安値を付け、火曜日に高値を付ける展開でした。月曜日の長い下ヒゲで難を逃れたかと思えば火曜日の陰線で月曜日の長い下ヒゲを攻め、上昇トレンドの終焉を示唆しているのかと思いきや、水曜日以降は何とも下値を追わない動きとなり、中途半端な形で週を越しています。実体線の居場所自体はそこそこ高い位置を保っていますので、上昇トレンドの終焉という判断には遠いかもしれません。
今週は、様子を見るのが賢明だと思います。チャート的に売りを示唆するものはありませんが、かと言って一方的に買えるチャートでもないような気がするのです。仮に実体線が下落して中期の移動平均線を下回るようだとチャートは一気に悪化を示しますし、先週月曜日の長い下ヒゲが活きてくる可能性もあると思うのです。もちろん、値動きが乏しいだけに、少し買われれば買い転換の可能性も十分に想定しておきたいところですね。
今週のチャートリーディング ～相場の強さ～
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