日本全国47都道府県のトレーダーを徹底調査!
外為どっとコム52万会員のいまがわかる(※1)。
※1 数値はすべて稼働顧客のみを対象としたものです。
【特集1】2020年、ドル/円トレードが強い地域は?
コロナ禍で世界中が大波乱となった2020年はドルにとってもターニングポイントになりました。
過剰なリスクオフの局面が到来したことで一転、ドルが安全通貨としての性格を強めるとドルと円が同じ方向で綱引きを始め、ドル/円は明確な方向感が出にくい展開が続いてしまいました。
2020年に性格が変わったといえる通貨ペア、ドル/円でのトレードを制した地域を調査しました。
(調査期間:2020年1月1日~12月15日)
2020年ドル/円トレード対決 1人あたり取引量トップ5(単位:千通貨)
鳥取県が別格の取引量を記録!
ドル/円トレード対決、まずは1人あたり取引量です。
こちらは鳥取県が1980.2万通貨でトップ、滋賀県が1225.3万通貨で2位、愛媛県が753.6万通貨で3位となりました。
鳥取県は月例のランキングで取引量トップの常連ではあるものの、通年にすると改めて取引量の多さに目を奪われます。
同じく滋賀県も上位常連ですが、こちらもドル/円で相当な取引量を記録しました。
2020年ドル/円トレード対決 勝率トップ5
福井県が想定内の勝率トップ
次は勝率でのドル/円全国勝負です。
こちらは福井県が75.5%で首位に立ち、奈良県が72.4%で2位、山口県が70.2%で3位となっています(※2)。
勝率ランキング首位が指定席の勝率王・福井ですが、予想通り通年のドル/円トレードでも勝率トップを飾りました。
一方、11月の月例ランキングで14位だった山口県がドル/円トレード限定で7割台を達成して存在感を示しました。
※2 「プラスになった決済回数÷決済の総回数」で算出
2020年ドル/円トレード対決 ペイオフレシオ トップ5
徳島県がドル/円限定で急浮上
次はドル/円トレード限定・ペイオフレシオ対決です。
こちらは徳島県が1.62でトップ、栃木県が1.32で2位、滋賀県が1.12で3位と続きました(※3)。
11月の月例・ペイオフレシオランキングで20位だった徳島県がドル/円限定で一転してトップを飾り、反対に11月の対決で1位を獲得していた福井県が41位まで後退するなど大きな動きが見られました。
※3 平均利益額÷平均損失額で算出
2020年ドル/円トレード対決 1人あたり獲得pipsトップ5
富山県がドル/円トレードで真価を発揮
ドル/円トレード勝負のラストは1人あたり獲得pipsでのランキングです(※4)。
こちらは富山県が3133pipsでトップを飾り、大分県が2223pipsで2位、佐賀県が1914pipsで3位と続きました。
11月の月例ランキングでは富山県が33位、大分県が9位、佐賀県は41位だったのですが、通年のドル/円トレードではいずれも好成績を残したことがわかります。
※4 「獲得pips(マイナス含む)÷稼働顧客数」で算出
【特集2】2020年、ユーロ/円トレードが強い地域は?
次にユーロ/円トレードでの全国ランキングです。
英EU通商交渉や復興基金などユーロ圏独自の材料のほか、ドル安など外的要因にも大きく揺さぶられる展開となりました。
また、大幅に積み上がった海外投機筋のユーロ買いポジションや、ユーロ/ドルで1.20ドルをしっかり超えるか否か(結局12/1に上抜け)が注目されるなどテクニカル面でも話題に欠きませんでした。
この域内外の材料に振り回されたユーロ/円トレードで強さを見せた地域を調査しました。
(調査期間:2020年1月1日~12月15日)
2020年ユーロ/円トレード対決 1人あたり取引量トップ5(単位:千通貨)
月例ランキングとは異なる顔ぶれに
ユーロ/円トレード勝負、まずは1人あたり取引量でのランキングです。
こちらは奈良県が296.7万通貨で首位、京都府が190.4万通貨で2位、高知県が144.6万通貨で3位となりました。
トップ5を総合するとドル/円トレードより取引量は格段に少ない印象です。
また、月例ランキングとはまったく異なる顔ぶれが並んでいることが判明しました。
2020年ユーロ/円トレード対決 勝率トップ5
京都・東京・大阪の3大都市圏がトップ3
次はユーロ/円限定の勝率対決です。
こちらは京都府が84.1%で首位、東京都が72.2%で2位、大阪府が僅差の71.9%で3位と続きました。
8割超えとなった京都府の驚異の勝率も目を見張りますが、大都市圏のみでトップ3を占めたのは意外なことに企画始まって以来のことです。
また、外為どっとコムの支店が位置する沖縄県も7割台に到達してトップ5入りを果たし、ユーロ/円トレードで大健闘したことがわかりました。
2020年ユーロ/円トレード対決 ペイオフレシオ トップ5
京都府二冠達成、徳島県も急浮上
次はペイオフレシオでの全国対決です。
結果は京都府が勝率に続き1.49でこちらも連続トップで二冠を達成、徳島県が1.40で2位、鳥取県が1.28で3位と続きました。
京都府や徳島県は11月の月例ランキングではいずれも中位のポジションでしたが、ユーロ/円トレードに限定したことで一気にトップランカーへ登りつめています。
また、取引量で他を圧倒しつつもペイオフレシオで惜しくもトップ5入りを逃し続けてきた鳥取県がここにきて3位となるなど、やはり通貨ペアを限定することで全国ランキングにも動きが生じるようです。
ユーロ/円トレード対決 1人あたり獲得pipsトップ5
青森県が大きくジャンプアップ
ユーロ/円トレード全国対決のラストは1人あたり獲得pipsです。
こちらは青森県が4150pipsでトップ、石川県が3138pipsで2位、群馬県が2550pipsで3位と続きました。
月例ランキングと比較すると、青森県は11月13位からのジャンプアップ、11月2位の石川県はユーロ/円トレードでも変わらず2位と地域によって特徴が出ています。
またトップ5全体の傾向ではドル/円よりも比較的多くのpipsを獲得しているといえそうです。
【特集3】2020年、ポンド/円トレードが強い地域は?
ラストはポンド/円トレードでのトップランキングです。
2020年は英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡り、自由貿易協定(FTA)の内容で英EU両者とも折り合いがつかず、一進一退の交渉が数ヶ月にわたり続きました。
また交渉に関して時折伝わる進展と決裂を示す要人発言に翻弄され、ポンド/円が複雑に動く場面も多くみられました。
新型コロナウイルス感染拡大を受けたロックダウンなどの経済的打撃も受けつつ、政治要因にも振らされ続けたポンド/円トレードで頂点に立った地域を調査しました。
(調査期間:2020年1月1日~12月15日)
2020年ポンド/円トレード対決 1人あたり取引量トップ5(単位:千通貨)
三重県がドル/円トレード下位から急浮上
ポンド/円トレードでの全国ランキング、まずは1人あたり取引量での勝負です。
こちらは三重県が292.2万通貨で首位、長野県が250.0万通貨で2位、香川県が174.7万通貨で3位と続きました。
今回トップとなった三重県はドル/円の取引量ランキング35位からの急浮上となっています。
またドル/円、ユーロ/円、ポンド/円の取引量トップ5を比べてみると、それぞれ顔ぶれが大きく異なることがわかりました。
2020年ポンド/円トレード対決 勝率トップ5
福井県がドル/円トレードに続きトップに
次はポンド/円トレードの勝率対決です。
こちらはおなじみの福井県が76.8%でトップに立ち、石川県が75.8%で2位、山口県が73.9%で3位と続きました。
福井県は月例ランキングでトップ常連の強豪ですが、先ほどのドル/円に続きポンド/円でも堂々の首位となりました。
このほか、山口県もドル/円に続きポンド/円での勝率3位と好成績を残しています。
2020年ポンド/円トレード対決 ペイオフレシオ トップ5
勝率王・福井県がポンド/円ペイオフレシオも制す
次はペイオフレシオでのランキングを調査しました。
こちらは福井県が1.27で首位、福岡県が1.24で2位、長崎県と奈良県が僅差の1.22で3位タイとなりました。
福井県はドル/円、ポンド/円のトップを制したばかりではなく、ポンド/円のペイオフレシオでも首位を奪取するなどその強さを幅広く発揮しています。
そのほか、ドル/円のペイオフレシオでトップとなった徳島県がポンド/円のペイオフレシオでもトップ5入りを果たして安定感をみせています。
ポンド/円トレード対決 1人あたり獲得pipsトップ5
長崎県が圧倒的な差をつけてトップ!
ラストはポンド/円トレードでの1人あたり獲得pipsランキングです。
結果は長崎県が18541pipsを獲得してトップ、福井県が15383pipsで2位、山形県が5444pipsで3位と続いています。
トップ5の全体を3通貨ペアで比較してもポンド/円が最も多くのpipsを獲得していますが、特に長崎県が他を圧倒しています。
さらに特筆すべきは2位の福井県で、ドル/円・ポンド/円の勝率、ポンド/円のペイオフレシオでトップに立ち、さらにポンド/円の獲得pipsでも2位入賞を果たしています。
四冠は逃したものの、主要通貨ペアトレードの勝負で堂々の三冠を達成したのは見事というほかありません。
今回の総合優勝は福井県といっていいでしょう。