シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング僅かに増加
▼IMMポジション ポンド/ドル
ポンドネットショート一段と減少
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットロング4年ぶり高水準】
12月1日時点で円のポジションはドルに対して4.8万枚の買い越し(ネットロング)。
ほぼ変動がなかったショートに対し、ロングがポジションの積み増しに動いた事で、ネットロングは約4年2か月ぶりの高水準に膨らんだ。
期間中のドル/円相場は米国の感謝祭を挟んだ事もあり、取引参加者が限られる中で103円台後半~104円台半ばで方向感なく推移。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)によるゼロ金利政策が長期化するとの思惑などからドルの先安観が根強いとあって、投機筋はもみ合い相場でも円の買い持ちを増やしたと考えられる。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング僅かに増加】
12月1日時点でユーロのポジションはドルに対して14.0万枚の買い越し(ネットロング)。
ポジションの増減幅はロング・ショートともに小さく、ネットロングは前週からごく僅かに増加。
期間中のユーロ/ドル相場は株高を背景としたリスク選好のドル売りに支援される格好で、2018年5月以来となる1.2076ドル前後まで上昇。
ただ、欧州中銀(ECB)が追加緩和に踏み切る公算が大きい事や、英国と欧州連合(EU)の通商交渉が難航している中では投機筋もポジションを増やさずに様子見に徹するのが得策だと考えた様子。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドネットショート一段と減少】
12月1日時点でポンドのポジションはドルに対して0.8万枚の売り越し(ネットショート)。
ポジションを縮小したショートに対し、ロングが積み増しに動いた事で、ネットショートは前週から0.9万枚減少。
期間中のポンド/ドル相場はドル安主導で、3カ月ぶりに1.34ドル台を回復。
英・EUとの通商交渉の先行きに対する不透明感は強いものの、それ以上にドルの先安観が強い中で、ポンド弱気の見通しは後退しつつある様子。
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IMMポジション
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