先週末、トランプ米大統領は新型コロナ感染と報じられましたが早くも3日間での退院となりました。 発症が水曜とされており、本来なら本日ぐらいまでは安静にしていることが基本だと思うのですが、選挙活動に人生を賭けているのでしょう。本人の意志が強く退院を強行したようです。
74歳と高齢でありながらもあのエネルギッシュさは見習いたいと自分でも思います(笑) トランプ大統領は昔から酒・タバコもしないそうで、コーヒーすら飲まないそうです。 それだけ健康管理には徹底をしてきているそうで、その一貫性は今回のコロナ感染を吹き飛ばす健康体を持っていたのかもしれません。
正直、これからまた体調が悪化するかどうかもわかりませんし、もしそのようになった場合は、米株式市場は崩れます。為替相場もリスクオフで円高方向に動くと思います。
また支持率も依然としてバイデン候補が優勢でもあり、民主党政権となれば、米国法人税率もあがります。トランプ大統領が実施した政策もいくつか帳消しにされるでしょう。そのような点では金融市場に大きくネガティブです。
追加緩和経済対策でどれほど株式市場を支えられるかがポイントになりますが、リスクオフ方向、株式市場も中期的な調整局面を迎えると考えるのが通常でしょう。
目次
▼個人的にはトランプ大統領が再選する方向のシナリオでトレード
▼日足はもみ合いも、下降トレンドラインを右に抜け始めている。
▼4時間足は105.80円上抜けがポイント
▼豪ドルも反応しやすい?
個人的にはトランプ大統領が再選する方向のシナリオでトレード
正直、個人的には非常に迷っていたのですが、トランプ大統領が再選する前提でトレードをしていこうと考えました。 その理由としては、やはり僕自身のトレードスタイルにあります。損小利大を考えると、確率の低く、それが当たった時に大きな含み益が出るトレードです。 ですので、トランプ再選→株式市場上昇、ドル円クロス円上昇、を前提としたトレードです。
また勝手なポジティブ思想な理由をあげるとするならば、バイデン候補が現時点で15~17ポイントもリードしているのにもかかわらず、株式市場はそこまでネガティブになっていないこと。これはすでにバイデン大統領誕生をすでに織り込み済みであるのか、または実際にバイデン大統領誕生となっても、公約に掲げている内容はリップサービスであって、本当はもう少し甘い内容になる、追加経済対策でそれらを相殺してくる、などで結局株式市場は上昇トレンドに回帰しリスクオンの想定を市場はいくつかしているのかもしれません。
後者のパターンであっても、シナリオとは違いますが、上昇は上昇です。 ですので、トレード的には結果オーライになると、色々と検討してみた結果、これから大統領選挙まではリスクオン方向のトレード中心に勝負をしたいと考えました。
今日は前置きが長くなりましたが、こういった背景を考慮にいれて、ドル円のロング戦略からご紹介したいと思います。
日足はもみ合いも、下降トレンドラインを右に抜け始めている。
久しぶりにドル円トレードを狙います。 日足ですが、まず小さな下降トレンドラインを右に抜けてきております。 上方向は時間の問題であると考え、そして大きな下降トレンドラインを目指して上昇していくのではないかという想定です。
今回、トランプ大統領はレムデシビルやデキタメサゾンなど、認可前の治療薬でコロナを克服?しつつあります。これは米国民にとってはコロナ問題に大きく勇気付ける実績です。実際に大統領自身が人体実験となったわけで、これが成功すれば、その治療薬への信頼度は極めて向上、そして世界へ向けての宣伝効果があるでしょう。
こういった意味で、今回の選挙では本当にトランプ大統領が来週になっても健康状態を維持でき、元気さをPRできていれば、浮動票は徐々にトランプに向かうと考えております。 支持率回復が顕著となり、バイデン氏との差が埋まれば、かなり勢いづいてきます。
まるで4年前の大統領選を彷彿させます。
1ヶ月前までに差が開いていたクリントンと票をじわじわ詰めていった展開を連想する米国民も少なくないのではないでしょうか。 もしかしたら、何かやってくれるのではないか、と期待も出てくるはずです。そうなれば、 大統領選挙まではリスクオンで反応する局面は必然的に増えていくのではないかと考えております。
このトレンド発生にかすかながら期待し、ロングポジションをとりました。あとはテクニカルです。107円のレジスタンスラインを目先の目標とし、ここを抜けるほどの勢いがあれば、110円も意識されていくと考えます。
107円を超える展開があるとすれば、前述した通りの仮説がより意識されて相場が動き出すのではないでしょうか?
4時間足は105.80円上抜けがポイント
少しずつ雰囲気が変わるとしたら、この4時間足ベースでのレジスタンスライン105.80円でしょう。さらに106円に乗せてなおも対空時間が長ければ、市場も「おや?」と考え始めます。その時は米株上昇も手伝って、リスクオン要因を市場は探し始めると思います。
戻り売り勢が捕まり始めるので、この展開になれば、尚、ロング継続でよいと思われます。 ドル円は105.50〜105.80レベルで打診買い、105円前半でも買いをイメージして、指値注文を出しています。
豪ドルも反応しやすい?
リスクオンとしてポジションを取りやすいのが豪ドルです。 昨日のRBAでは利下げの可能性はまだあり、含みを持たせた格好ですが、個人的には上昇する方向で考えております。 今週はショートを作ったプレイヤーが多いはずです。これらのポジションが捕まり始めるのは76.10円超えからでしょう。 こちらもスイングポジション構築で。78円付近まで回復を狙ったトレードになります。ストップは74円割れで、現状レベルからの買いトレードを始めます。
本日はひろぴー個人的な妄想コメント多めで恐縮ですが、このような展開を想像して、リスクオントレードで行く予定です。 もちろん低レバレッジで10月トレードを狙っていきたいと考えております。本日の内容は少々ぶっ飛んでますので、悪しからず(笑)
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【インタビュー】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。