いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
9月15日(火)南アフリカランド/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・9/17 南ア中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
据え置きと利下げで見方が割れる
足元の南アフリカランド/円は、6.4円付近では上値が重い一方、6.2円台では下値が堅く、6.3円台を中心に方向感を欠く展開となっている。
ドル安がランドの下値を支えている半面、円高がランドの上値を抑えているためだ。
南アフリカ独自の要因による動きはあまり見られない。
ただ、明後日17日には南ア中銀の政策金利発表が予定されており、ランド固有の材料が市場に投下される事になりそうだ。
市場予想は、3.50%で据え置きと3.25%への利下げとでほぼ2分されている。
4-6月期国内総生産(GDP)が前期比年率-51.0%と未曽有の落ち込みとなった一方、7月のインフレ率は+3.2%に加速しており、景気悪化と物価上昇のどちらを中銀が重く見るか、市場では見方が分かれている模様。
仮に利下げとなれば、8月のインフレ率によっては実質政策金利がマイナスに陥る可能性もある事から、ランドが下落する公算が大きい。
一方、政策金利を据え置けば声明の内容次第では利下げサイクル打ち止め観測が浮上する事も考えられる。
ランド/円がレンジ相場から抜け出すきっかけとなるか、南ア中銀の政策金利発表に注目したい。
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