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「バフェットが日本の総合商社株を買った理由とは!?約7000億円の日本株式を取得!今後最も影響を受ける通貨は?」ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー

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目次

▼バフェットが日本の総合商社株を取得
▼豪ドル超長期チャートを確認
▼オジドル(AUDUSD)4時間足チャート分析

バフェットが日本の総合商社株を取得

今週、世界最強の個人投資家、ウォーレン・バフェットが日本の総合商社5社の株式をそれぞれ5%ずつ取得したと発表があり、日本の証券業界からは驚きの声があがりました。

日本総合商社といえば、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅の5大企業です。 商社というのは、卸売業と総合窓口的なイメージなのですが日本独特なビジネスで、世界を見渡してもこういった商売をやっている企業は稀です。

日本の5大商社は海外に鉱山資源や貴金属などのコモディティ関連の合弁会社を数多く持っており、このポテンシャルにバフェットは先見の明を感じたようです。

バフェットは貴金属投資には昔から後ろ向きだったので、「金は配当もつかないし、金利もつかない」とし、長らく投資をしておりませんでした。しかしながらコロナショック以来、ポートフォリオを大きく変更してきたようです。 米ドルへの不信感を抱き、株式市場から資金を引き上げはじめ、その代わりに今回のような金や金鉱株に投資をはじめたようです。 投資というよりは、資金・資本逃避の行動でしょう。

数ヶ月前には、カナダの産金会社、バリック・ゴールド株をおよそ600億円程度、株式を取得しております。 今回は、日本のメガ商社を一気に5%ずつ取得、この商社の時価総額は14.3兆円ですので、この5%相当で計算しますと、7100 億円相当を日本企業に投資した計算になります。 少し前のことですから、おおよそ当時の金額で6000億円相当かもしれません。いずれにしても、この規模を1ショットで各企業の株式取得を始めているのではないでしょうか。

つまり、何を言いたかったかと申し上げますと、当コラムで繰り返し説いている通り、グローバルインフレに備えた対応をバフェット自身も判断して行動を起こしてきている、で間違い無いでしょう。 米ドルの信頼は落ち、世界の通貨は全体的に価値を下げております。株式市場は実態経済に沿わない株価上昇をしており、バフェット自身も株式市場のバリューに見劣りを大きく感じているのではないでしょうか。これからは貴金属やコモディティ、不動産など、物的資産・資源価格関連に資本が集まるのではないでしょうか。

さて、この恩恵を最も受ける国があります。それは、ズバリ、オーストラリアです。 この国は鉄鉱石や石炭だけで輸出の比率が35〜40%あります。そしてそのほかの鉱物資源や燃料などを含めると、およそ輸出品の6割近くがこういった資源になるわけです。

豪ドル価格はほとんど資源価格や貴金属価格に連動すると言っても過言ではありません。おそらくこれからやってくるグールバルインフレを考慮しますと、資源高ですので、豪ドル高のポテンシャルは十分あるでしょう。 それでは長期チャートで豪ドル分析を行っていきます。

豪ドル超長期チャートを確認

f:id:gaitamesk:20200902154200p:plain出所:Trading view

AUD/USD月足30年チャートになります。

30年間の高値はリーマンショック後、金と銀の史上最高値を更新していた時期の2011年の1.10付近です。 リーマンショック後、世界経済回復を牽引したのは中国ですが、それらの鉱山資源を購入した先はオーストラリアでした。おかげでリーマンショック後、先進国通貨の中では最も早く利上げに転じたのがオーストラリアです。

現在はどうでしょうか?
世界経済回復の兆しは全く見えませんが、唯一、中国経済だけはいち早くコロナ禍から回復を仕掛けております。 そして今週発表された豪4-6月期経常収支は177億豪ドルの黒字と市場予想の130億豪ドルを大幅に上回る結果でした。また3月のコロナ以降の貿易収支も黒字が昨年平均を20%ほど上回るパフォーマンスを連続して出しているのです。 「これはひょっとして、パリティまで戻る可能性があるのでは??」とひそかに考え始めてもおります。今後1-2年かけてですが、上昇トレンドはまだまだ続くかもしれません。

オジドル(AUDUSD)4時間足チャート分析

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だいぶ中長期な、とんでも予測をしましたが、現在の価格と今週のトレード戦略について書いていこうと思います。

昨晩、豪ドル/米ドル(AUDUSD)は0.74のに乗せて、現在は反落をしております。ユーロドルやポンドドルも同じように調整が入っている格好です。 今週金曜日は米雇用統計ですし、数日高値圏でもみ合いか、多少の反落があるかもしれません。 押し目買いとして狙いたいポイントは、0.7275手前のサポートラインになります。 直近トレンドのフィボナッチ50%押しと条件が重なっておりますので、この手前から買い指値をセットしていこうと思います。

もちろん、ユーロドル上昇トレンド目線に変更はありませんが、9月以降、オジドル中心のトレードに切り替えていこうと思います。 最後に余談ですが、南アフリカ・ランド買いも資源国通貨ですので、ありかもしれませんね。


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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。