ユーロドルを中心に、世界的なドル安相場が進行しております。
金相場も史上最高値を更新し、NYゴールド先物は1980ドル前後まで上値を伸ばしました。
2000ドルを抜けていくと考えており、ここを抜けていくと真空地帯です。大幅な上昇が見込めるように思います。
2009年のリーマンショック後の価格は1030ドルの史上最高値を超えてから1920ドルまで上昇をしました。単純な比率計算ですが、今回は4000ドル手前ぐらいまで上値を伸ばすかもしれません。
これは世界の緩和マネーが膨大な量になった影響です。
世界のGDPベースで10%以上規模の緩和を実施したため、各国通貨の信用度は大幅に下落したものと考えられます。
ドルも円もユーロも、本質的な価値は下落しておりますので肌感では感じにくいのですが、代わりにコモデティ価格は軒並み上昇していることがその証明ではないでしょうか。
金、銀、プラチナ、原油、ビットコインまでもが大きな上昇相場入りしており、明らかなインフレ兆候が出ています。
これはそっとやちょっとじゃ、止められないでしょう。
まず、本丸のドルから資金が流出を始めております。ユーロドルの購買力平価は当コラムで何度かお知らせしておりますが1.27です。
今はドルを保有している意味もないため、10年以上もの下落トレンドは終焉を迎え、大きく為替レートが是正されるターンに入ったのではないかと考えております。
目次
▼資金はさらに、ドルからユーロへ!FOMCでも押し目はないか?
▼ユーロ円は上昇も順張りでついていけ!
資金はさらに、ドルからユーロへ!FOMCでも押し目はないか?
先週のコラムで引いたラインがそのまま残してあったのですが、下降トレンドライン付近まで上値を伸ばしてきました。
【参考】:EU復興基金合意!ユーロ円は130円方向か?
https://www.gaitame.com/media/entry/2020/07/22/151623
ドルからの資金流出は鮮明で1週間で200pips上昇となっておりますが、米国はおそらく今晩のFOMCでもドル安を歓迎するでしょう。
このトレンドをわざわざ崩すような発言はしないと思われますので、引き続き上昇目線、押し目もまだ浅いように感じます。
現状レベルからでも打診買いを実施し、1.15まで買いさがれるぐらいの気持ちで中長期ポジションを作っていくと良さそうです。
直近レジスタンスラインは1.1812付近のラインになります。
ここを超えると1.20を意識した展開となり、大きなオプション取引も活発になると思われます。
1.25のオプションまでもが出てくると思い、そこまで徐々に為替レートは押し上げるのではないかと考えております。
ユーロ円は上昇も順張りでついていけ!
ユーロ円週足です。
こちらはまだ今年の高値を更新しておりませんが、125円方向だと考えます。
EU復興基金が1兆743億ユーロ(多年度財政枠)+7500億ユーロ(今年度)といった膨大な金額が承認されましたので、コロナを乗り越えたあとは、大きな成長期待が見込めます。
EU経済圏に資本が向かいだしており、ユーロドルの上昇と合わせてユーロ円も上昇するであろうという公算です。
直近意識される展開を予想すると125円です。
ユーロドルの1.20レートと同時にこのプライスに差し掛かると、こちらも大きなオプションに阻まれるでしょうが、ある程度のこの価格帯で攻防が発生すると上値を抜けた時、かなり大きな上昇になるでしょう。
少し先になると思いますが、このレートに差し掛かるころにはさらに相場も過熱感がさらに高まってくると思いますがこれに期待した買いにより、価格を押し上げてくると思われます。
RCI26と52は0.00ラインを超えてプラス圏内に浮上、今週も陽線で終えますと、RCI9も上方向に向かい始めそうです。
そうなると、RCIは強気形状となりさらなる上昇トレンドが週足レベルで伺えそうです。
デイトレで押し目買いトレードも良し、中長期にてロングポジションを保有もあり、FOMC後に押す機会があれば、ぜひロングでエントリーしたいと考えております。
【レベルアップセッション】
【先週のコラム】
【インタビュー】

FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。