今晩はFOMCです。世界的な長期金利上昇について、やや危険視する声もありますが、それは新興国や先進国でも財政悪化が目立つ国々に限ってです。
米国の長期金利は0.8%程度と、ここ1ヶ月で0.6%→0.8%に上昇したのみであり、昨年まで3%を超えていたぐらいですから、大した上昇でもないでしょう。
おそらく、今回のFOMC後も株式市場は上昇するのではないでしょうか。
またドイツは-0.3%、日本は0.02%という長期金利です。
主要先進国は安定していることから基本リスクオン相場継続で見て良いのではないでしょうか。
また本日のFOMCの声明より、緩和策発表後、ドルが下落した場合は量的緩和の影響にて、ドルの価値が下がります。
逆に先日のECBのように緩和策なのですがユーロが大きく上昇するパターンもあります。
これはEU圏への経済回復の期待の高まりからくる通貨高だったようです。(本来金融緩和は下落材料です。)
今回のFOMCはこの見極めが最も重要だと考えております。個人的には米国経済先行きに不透明感はあまりないので、従来通り緩和策発表にて、ドル売り相場が来るように思えます。
ドル円に関してはジャッジが難しいのですが、他のドルストレートペアでは、ドル下落、ユーロや豪ドル、ポンドは上昇方向でイメージを持っております。
目次
▼ユーロドルは1.15方面の認識は変わらず。
▼ドル円は逆V字戻し。押し目買いは全員捕まったか?
ユーロドルは1.15方面の認識は変わらず。
先日のコラムでご紹介した続きです。
コラム更新後、断続的に上昇をしました。
今晩を境に、調整が入る可能性は十分あるものの、最終的には上方向でみています。正直テクニカル的には買われすぎポイントなのですが、1.15を先につけてからの調整のイメージが強いです。
今回の世界的な大規模緩和合戦は、間も無く10兆ドル規模になります。
これらの資本が株式市場に流れますので、実体経済は追いついていなくとも、やはり買いしか考えられません。
通貨もあとから純粋に好景気に沸く流れを予想しますと、クロス円上昇や、ドルストレートベースでのドル売りのほうがしっくりきます。
この仮説で勝負するなら、ユーロドルは今すぐに成行の買いです。
押し目を待つスタンスは、難しいのでマクロ的に考えて、資本がいずれその方向に向かうであろうと割り切りたいと個人的には考えます。
そして、資本が向かうであろうそれらの通貨にポジションの比重をおくことが望ましいでしょう。
FOMC待ちのため、ユーロドルも本日はあまり動かないでしょうし、テクニカル分析もあまり意味をなさないと考えて、日足ベースでファンダメンタルズ側面からコメントをいれさせていただきました。
4時間足も見ておきましょう。
もちろん、押し目を作るならサポートラインの1.1240〜50からです。
ポジションを取る場合は、打診買い程度に留める予定です。ポジションを持っていれば、ホールド継続です。勢いの強いトレンドではRCI9をみてください。
RCI9が-80を下回っていれば、間も無く反転の合図になります。-80を割り込み、そして反転し-80ラインを上抜けてくるタイミングで仕掛けるのはありでしょう。
4時間足ですので、チャンスは比較的多いと考えます。
押し目買いは、この2つのポイントに注目したいと思います。
ドル円は逆V字戻し。押し目買いは全員捕まったか?
ドル円も見ておきましょう。先日の3円上昇から真っ逆さまに下落中です。
107円まで追い込んだ場合、下方向に抜ける可能性があります。
押し目買い注文のほとんどが捕まっていると思われます。
割り込んだ場合106円方向でイメージをしはじめております。
リスクオン相場の目線ですが、ドル円に関して株式市場とも矛盾した値動きになるでしょうから、基本見送り、トレードするなら、世界的なドル安で見ていますので、下方向です。
わずか2日の陰線で2円以上下落をしてきました。
スピードが速いため、捕まったポジションは多いと思います。
戻ったところは逃げようとする動きがでると思うので、買いトレードは見送り、戻り売りなら打診売買程度に止めるイメージです。
総じてFOMC待ちですが、ユーロドル上昇を中心にドルストレードの通貨ペアに絞ってトレードをイメージしております。
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FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。