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【豪ドル円】劇的悪化が見込まれる豪4月雇用統計の影響は?

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5月13日(水)豪ドル/円

基調
方向感模索

目先の注目材料
・5/14 豪4月雇用統計
・主要国株価、国際商品価格

劇的悪化が見込まれる豪4月雇用統計の影響は?

豪州は新型コロナウイルスの被害が相対的に軽微な事から、豪ドルも3月の急落から比較的大きく持ち直している。
ただ、豪ドル/円は節目の70.00円を超えると戻り売りが強まるようで、70.10円台の上値抵抗を突破できずにいる。
そうした中で、明日の豪4月雇用統計が注目されよう。

前回3月分は失業率5.2%、新規雇用者数0.59万人増と新型コロナウイルス感染拡大の影響は小さかった。
しかし豪連邦統計局は、この雇用統計が新型コロナ対策の封鎖措置が導入される前の2週間(3/1-14)しかカバーしていないため、新型コロナの初期段階の影響しか反映していないと指摘。
その分、市場は今回の4月雇用統計が大きく悪化すると見込んでおり、市場予想の中央値は失業率が8.2%、新規雇用者数は57.50万人減少となっている。

雇用情勢の急激な悪化は豪州に限った事ではないため通貨安材料にはなりにくいとの見方もある。
ただ、豪州は新型コロナの影響が比較的軽微と評価されてきただけに、予想以上に雇用が悪化するようなら手仕舞いの豪ドル売りを誘発する可能性もあろう。
反対に想定したほど悪化しなければ豪ドル/円が70.10円台の上値抵抗を突破するきっかけになるかもしれない。
いずれにせよ、新型コロナという人類未体験のウイルスが豪雇用情勢に与える影響も未知数だと見ておきたい。
豪4月雇用統計の結果に予断を持つべきではなさそうだ。

「為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|日足」はこちら