メキシコペソ/円(4時間足)
目次
▼直近1週間のポイント
足元のメキシコペソ/円は過去最安値を更新
直近1週間のポイント
・新型ウイルス不安で世界的に株価が下落
☆減産交渉決裂で原油価格急落
・米経済対策期待で株・原油が反発
・FOMC緊急利下げでも株安止まらず
足元のメキシコペソ/円は過去最安値を更新
新型コロナウイルスの感染拡大を巡る不安から世界的に株価が暴落する中、6日に5.10円台まで下落したペソ円は、週明け9日に一時4.583円前後へと急落しました。
石油輸出国機構(OPEC)プラス会合で協調減産交渉が決裂した事を受けて、世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアが一転して増産を表明すると原油価格が急落。
NY原油(WTI)が4年ぶりに1バレル=30ドルの大台を一時割り込む中、産油国のメキシコにとって大きな打撃になるとの懸念からペソ売りが活発化しました。
10日には、米国が新型ウイルスの感染拡大や原油急落への対応として大規模な経済対策を打ち出すとの期待から株価や原油価格が反発するとともにメキシコペソ/円も5円台を回復しましたが、11日には再び5円台を割り込むなど荒っぽい値動きが続いています。
目先のメキシコペソ/円の注目ポイントは原油価格
原油価格を巡っては、サウジアラビアとロシアの対立が深まっています。
双方ともに原油価格の下落は避けたいはずですが、ロシアが協調減産を拒否した事でサウジは「価格戦争」の消耗戦に打って出たとの見方が専らです。
新型コロナウイルスの世界的流行で原油需要が落ち込む事は必至なだけに、増産で過剰な供給圧力がかかれば価格は一段安となる可能性が高まります。
サウジとロシアの動向を軸とする原油価格の動向が、メキシコペソ/円相場における最大の注目ポイントとなりそうです。
その他、新興国通貨であるメキシコペソにとっては新型ウイルスの感染拡大を巡る市場センチメントの動向もカギとなります。
引き続き、主要国の株価の動きにも注目です。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
4.500~5.400円
基調
不安定
来週までの注目ポイント
☆原油価格
・新型コロナウイルスを巡る情勢
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