いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
10月30日(水)南アランド/円
基調
下値警戒
目先の注目材料
・10/30 南ア中期予算方針
・10/30 米FOMC、パウエルFRB議長会見
・主要国株価、国際商品価格
南ア予算方針と米FOMCのダブルパンチを警戒
本日最大の注目イベントは、いうまでもなく米連邦公開市場委員会(FOMC)だ。
25bpの利下げはほぼ織り込み済みで、焦点は追加利下げに対するスタンスとなる。
FOMCが追加利下げに前向きな姿勢を示せば、ドルが売られるとともに米国株が買われる展開が見込まれる。
反対に、利下げ打ち止めを示唆するようだと、ドルが買われる一方で米国株は売られるだろう。
ランド/円は前者なら上昇、後者なら下落すると見られ、いずれにしても値幅は比較的大きくなりそうだ。
なお、市場はどちらかといえば利下げ打ち止めの示唆を見込んでいる模様で、米政策金利先物は本日の利下げを97%前後織り込んでいる反面、12月は23%前後しか織り込んでいない。
また、本日は南アフリカ政府が発表する中期予算方針にも注目が集まっている。
発表時刻は未定だが、FOMCより前に発表される可能性が高い。
南アが2月に発表した今年度の予算案では、財政赤字目標をGDP比4.5%としていたが、国営電力会社エスコムの救済などで引き上げは避けられない見通し。
想定以上の財政赤字目標の引き上げ≒財政赤字拡大は、1日に予定されるムーディーズの格付け見直しでの格下げ観測に繋がりやすい。
なお、一部には今回の予算方針で財政赤字目標が6.05%まで引き上げられるとの予想もある。
ランド/円相場は10月に入り約5%もの大幅高となっているだけに、本日のイベントがダブルパンチとなり大きく反落しないか警戒しておきたい。
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