いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
8月13日(火)メキシコペソ/円
基調
下値警戒
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格
・8/15 メキシコ中銀政策金利
中銀は難しい判断を迫られる展開に
メキシコペソ/円相場は、昨日12日の海外市場で5.318円前後まで下落。
1月3日のフラッシュ・クラッシュ以来の安値を付けた。
米中貿易摩擦の激化を受けたリスク・オフの流れに沿った他、アルゼンチンペソ暴落の影響も大きかった。
アルゼンチン大統領予備選で現職のマクリ氏が野党のポピュリスト候補に予想外の大敗を喫した事で政権後退と債務不履行(デフォルト)のリスクが高まった。
このため、アルゼンチンペソの対ドル相場は、前日比で一時40%近く下落。
新興国通貨は軒並みアルゼンチンペソの暴落に巻き込まれる形で軟化した。
これによって、15日のメキシコ中銀の政策判断は難しくなったと考えられる。
中銀はインフレの落ち着きなどから利下げを視野に入れていたと見られるが、ここにきて利下げがメキシコペソの下落を加速させるリスクも考慮せざるを得なくなった。
市場予想も前週時点の25bp利下げから据置きが優勢に転じている。
目先のメキシコペソ相場は、海外情勢と中銀金融政策の両睨みで不安定な相場展開が続きそうだ。