
ドル円レポート:ドル円は160円を挟み一進一退、片山財務相の強いけん制で上値重く
6月4日(木)NY市場:中東情勢に翻弄され、ドル売りからドル買いへ
昨日のドル円は、日銀の6月利上げ観測報道を受けてアジア時間に一時159.585円まで下落したものの、売り一巡後はすぐに159.90円レベルまで値を戻した。その後、米国務省による「イスラエル・レバノン両政府の停戦履行合意」の発表を受けて原油先物価格が下落。これに伴うドル売りから159.748円まで下落する場面があった。しかしNY時間終盤にかけては、イラン外相が「交渉に進展なし」と述べるなど米イラン和平合意への不透明感が台頭。ドルの買い戻しが優勢となり、一時160.042円まで上値を伸ばした。
6月5日(金)アジア市場:絶対防衛ライン160円台での介入警戒感
本日のアジア時間は、依然として為替介入への警戒感がくすぶるなか、日経平均株価の下落が重石となり軟調に推移。さらに片山財務相が「必要に応じていつでも適切に対応する」「日米間で緊密に連絡体制をとっている」「日米覚書により断固たる措置が認められている」と踏み込んだ口先けん制を行ったことで下押し圧力が強まり、一時159.604円まで下落している。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
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