本日NYタイムのドル円は、植田日銀総裁会見を受けた円売りの流れを引き継ぎ、160円手前での上値の重さを試す展開となるか注目したい。東京時間の158.96円から足もとでは159.69円まで切り返した反発の勢いがどこまで持続するかが焦点となる。
日銀金融政策決定会合は政策金利を据え置きながらも、物価見通しを上方修正。3名の利上げ主張によりタカ派要素が意識されたが、総裁会見で慎重姿勢が示されたことで早期利上げ期待は後退。結果として円売りに傾いた流れは、NY時間でも基本シナリオとして意識されそうだ。
一方、160円付近では上値抑制要因が複数重なる。心理的節目に加え、直近高値圏での戻り売りオーダーが観測されているほか、2024年4月末の為替介入の記憶も意識されやすい。通貨当局によるけん制発言もあり、上昇ペースが速まる局面では伸び悩みやすい。
外部要因では中東情勢が引き続き不透明要因。イラン情勢を巡る警戒感が残り、「有事のドル買い」や原油高を通じたインフレ懸念がドルを下支えする可能性。ただし、ヘッドライン次第で振れやすく、突発的なリスクオフによる円買いにも警戒したい。
また、本日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、積極的なポジション構築は基本的に手控えられやすいだろう。声明や要人発言への思惑から、ドルは底堅さを維持しつつも方向感は出にくい可能性がある。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めど、3月30日高値160.46円
・想定レンジ下限
ドル円の下値めど、日足一目均衡表・転換線158.72円
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
