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金相場、次はどっちへ動く?「有事×金利」でスパッと6分割!米雇用統計週の本命シナリオ(XAU/USD 週間見通し)2026/3/26

 

作成日時 2026年3月26日 12時00分

監修 株式会社外為どっとコム総研 小野直人

RSIは売られすぎ示唆、金利高が上値抑制

  • ・金は4,530ドル前後まで戻したが、依然として調整局面
  • ・RSIは売られすぎレベル
  • ・地政学リスクと現物需要が支えとなる一方、実質金利の高さが戻りを抑える
  • ・基本シナリオは「下値は堅いが戻り売り」を想定

高いボラティリティの中で自律反発

金価格は4,500ドル台前半で神経質な値動きが続いています。終値ベースでは9営業日続落という厳しい調整を経て、3月25日には中東情勢の不透明感を背景に反発しました。スポット金は約2%上昇し、金先物は3%超上昇する場面もみられました。年初の過去最高値圏である5,590ドル台からの調整は続いており、3月26日時点でも4,530ドル前後と、依然としてボラティリティの高い相場環境にあります。

中東情勢に加え、米指標も重要なファクターに

来週は、週末の米雇用統計(4月3日発表)を筆頭に、米国の景況感を示す重要指標が相次ぎます。市場の関心は「地政学によるリスク回避」だけでなく、これら指標が示す「米ファンダメンタルズの強弱」へと移っていくでしょう。
材料が複雑に交錯し判断は難しい局面ですが、株価と金利の動き、そして中東情勢がどう関わるのかを軸に整理すれば、相場の見通しは掴みやすくなります。今回は「弱気・上値重い」をメインシナリオに据えつつ、想定される6つのシナリオをまとめました。

金相場の見通しと判断マトリックス

まずは中東情勢の混乱具合を上中下に分け、次にそれによる株価と債券の動きを想定し、最後に金の動向を検討する流れで整理してみました。想定した以外にもシナリオはあるかと思いますが、個人的には中東情勢は米国とイランのにらみ合いが継続しながらも、対話模索の動きも継続して膠着を想定し、米指標は景気の底堅さからインフレ低下期待が後退しやすいのではとの見方で、結果的に金相場は上値の重い展開が意識されやすいのではないかとみています。

 

有事レベル 米指標/ファンダ 金利・ドル 金の予想値動き 相場メカニズムと注意点
① 深刻(衝突拡大) 弱い(景気減速) 低下・ドル安 超強気・爆騰 有事避難と利下げ期待が合致し上値追い。
② 深刻(衝突拡大) 強い(景気堅調) 上昇・ドル高 強気だが重い 有事買い vs 高実質金利。
③ ほどほど(膠着) 弱い(景気減速) 低下・ドル安 やや強気・堅調 利下げ期待が下値を支える。
④ ほどほど(膠着) 強い(景気堅調) 上昇・ドル高 弱気・上値重い(メイン想定) 金利高が勝ち、戻り売り優勢。
⑤ 後退(沈静化) 弱い(景気減速) 低下・ドル安 中立・横ばい 有事後退と利下げ期待が相殺。
⑥ 後退(沈静化) 強い(景気堅調) 急上昇・ドル高 超弱気・急落 避難資金流出+金利高。

テクニカル分析:売られすぎから反発も、上値は厚い壁

金スポット 日足/10日・75日・200日移動平均/RSI(9)(外為どっとコムCFDネクスト)

金スポット 日足/10日・75日・200日移動平均/RSI(9)(外為どっとコムCFDネクスト)

RSIは売られすぎ水準に低下しており、短期的にはショートカバーが入りやすい地合いです。一方で、上値には10日線4,694ドル付近、75日線4,780ドル付近が控えており、反発局面では戻り売りが出やすい形です。200日線4,110ドル付近は中長期的な下値支持として意識されます。

200日線が強固なサポート

急落局面で200日単純移動平均線(4,100ドル付近)に接近した際、長い下ヒゲを伴うローソク足が出現。中長期の押し目買いが強く入ったことを示しています。

RSIは短期的な売り枯れ

RSI(9日)は「13」の売られすぎ水準に低下。短期的には売り圧力が枯れ状態で、ショートカバーが入りやすい状態です。

上値には10日線・75日線の二重の壁

下落過程で10日線(4,690ドル付近)が75日線(4,780ドル付近)を下抜けるデッドクロスを形成。反発しても、頭上には下向きの10日線と75日線が控え、戻り売りが出やすい形です。

メインシナリオは戻り売りを想定

想定レンジ:4,200ドル ~ 4,700ドル

テクニカルと現在の値位置を踏まえると、来週は4,200ドル台前半〜4,700ドル近辺を意識する展開。まずは4,500ドル付近を維持できるかが短期の地合い確認ポイントです。

メインシナリオ

地政学リスクが残る一方、米指標が底堅い展開(マトリックス④)。反発しても、10日線が位置する4,690ドル付近では戻り売りが出やすい見通しです。

サブシナリオ

米指標が鈍化し、金利低下とドル安が進む場合。4,700ドル台の回復を試し、75日線(4,780ドル付近)の突破を狙う展開もあり得ます。

今後の注目スケジュール

  • 3月31日(火):米消費者信頼感指数、JOLTS求人件数
  • 4月1日(水):米ADP雇用統計、ISM製造業景況指数
  • 4月3日(金):米雇用統計(最大の注目)

 

 
株式会社外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。
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