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メキシコペソ/円見通し「米関税の逆風下でも自動車輸出は微減...輸出を支えるUSMCAは見直し協議へ」【知っトク!メキシコペソ】#外為ドキッ 2026/1/19

このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。

執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也

X(Twitter): https://twitter.com/KandaTakuya

自動車輸出が小幅減 7月USMCA見直しに向けた協議に注目 

 メキシコの2025年の自動車輸出台数は約338.6万台と、過去最高の348万台を記録した前年に比べると2.7%減少した。前年比マイナスはコロナ禍だった2020年以来5年ぶりとなる。ただ、トランプ米政権による自動車関税の直撃を受けた割に、減少は小幅にとどまった。部品の原産地規則など一定の条件をクリアすれば域内の関税がゼロとなる米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)がメキシコの自動車輸出を一定程度下支えしたと言えるだろう。なお、メキシコの自動車輸出は実に9割がUSMCA域内向けだ。

 そのUSMCAは、今年7月に「ジョイント・レビュー(共同見直し)」を迎える。自動車生産の国内回帰を求めるトランプ大統領は、USMCAについて「メリットはない」と主張して厳しく見直しを迫るが、米国の自動車メーカーは賃金や輸送のコストが低いメキシコでの生産に強く依存している状況が続く。米大手ゼネラル・モーターズ(GM)は先週13日、今年から来年にかけてメキシコの生産拠点に10億ドルを投資すると発表して、メキシコからの完成車供給を重視する姿勢をあらためて示した。仮に、USMCAがトランプ大統領の意向に沿って見直されれば、メキシコ経済に対するショックとなる半面、米国の自動車業界にとっても打撃は小さくない。トランプ大統領がどう判断するかは不透明だが、いずれにせよメキシコペソ相場にも大きな影響が及ぶ公算が大きい。それだけに、今後7月に向けて本格化するであろう「ジョイント・レビュー」の協議の行方に注目が集まりそうだ。

 

メキシコペソ/円 週足チャート

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外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。