
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<現在の相場状況>
・昨日は156.90円台まで上昇(JOLTS求人件数の好結果でドル買い強まる)
・本日は157円手前で伸び悩み、持ち高調整的な円買いも
・FOMC控え様子見ムードが広がる
<テクニカル分析の重要水準>
・上値ターゲット
第一目標:157円の突破
第二目標:158円付近(11月高値の157.80-90円付近)
・下値サポート
・第一:156円付近(移動平均線の位置)
・第二:155.70-156円のレンジ下限
・第三:155.50円付近
<FOMC注目ポイント>
・政策金利
0.25%の利下げを約9割織り込み済み
・金利見通し(ドットチャート)
前回(9月)の見通し
→2026年:年1回の利下げ
市場の織り込み
→2026年:年2回の利下げ
予想される反応
→3回以上→利下げペース早い→ドル売り?
→1回(据え置き)→ペース慎重→ドル買い?
→2回→市場予想通り、明確な方向感出ないか一旦ドル売り傾向?
・パウエル議長の記者会見
労働市場とインフレのどちらを重視するかに注目
労働市場重視→利下げ見方強まる→ドル売り?
インフレ警戒重視→利下げ慎重→ドル買い?
市場ではインフレ警戒から「タカ派的利下げ」との見方も
<結論>
本日のFOMCは0.25%利下げがほぼ織り込み済みのため、焦点は来年以降の利下げペースを示す金利見通しとパウエル議長の会見内容に移っている。市場は年2回の利下げを予想しており、これより多ければドル売り、少なければドル買い反応となる可能性。ただし、インフレ警戒からタカ派的利下げになる可能性があり、金利発表時は一旦ドル売りでも、パウエルFRB議長による記者会見でドル買いに転じるシナリオも考えられる。テクニカル的には157円突破で158円を試す展開、下落しても155円台でサポートされる可能性。
お知らせ
「UsUP(ユーズアップ)リスト」では、FXトレードの考え方などをお伝えしています。無料でダウンロードすることができます。FX口座ログイン後に「マイページ」に入っていただき、会員限定コンテンツ集からダウンロードが可能です。ぜひご活用ください。
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。


