
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<ドル円相場分析まとめ>
・週足チャート
先週は上ひげを伸ばした陽線で上値の重さが目立つ
実体が上ひげより長いため、上昇方向は変わらず
158円、年初来高値158.86円を試す可能性あり
ただし2週連続で上ひげ線となれば調整圧力強まる懸念
フィボナッチ38.2%押しの151円がサポートライン
・短期足(60分足)
高値切り下げ、安値切り上げで三角持ち合い形成中
156.10円付近が重要サポート
このサポートを明確に下抜けるとディセンディングトライアングル形成の可能性
156円割れの場合は積極的な買いは注意
逆に156.10円で反発すればダブルボトムで上昇の可能性
<ファンダメンタル要因>
・米国
ウィリアムズNY連銀総裁が「短期的な利下げ余地はまだある」と発言
12月利下げ観測が3割→8割まで急上昇
・日本
日経新聞報道:増日銀審議委員「利上げ判断に近づいている」
日銀の利上げ観測若干高まる
政府・日銀による為替介入警戒で157円台の上値が重い
高市政権の積極財政による財政懸念が円売り要因
<本日の注目イベント>
22:30
9月生産者物価指数(PPI)
9月小売売上高
24:00
11月消費者信頼感指数
<結論>
ドル円は三角持ち合いの中で方向性を模索中。156.10円のサポートが維持されるか、それとも下抜けてディセンディングトライアングル形成となるかが今焦点。上値は介入警戒で157円台が重く、下値は財政懸念による円売りで156円前半が堅い。新材料なければ156.10-157.20円のレンジ相場継続の見込み。本日発表の米経済指標(9月分の遅延データ)への反応がブレイクの契機となる可能性に注目。
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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