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来週の為替予想(米ドル/円)「150円到達に目線切り替え、米政治が引き続きリスク?」ハロンズ FX 2025/11/08 #外為ドキッ

 

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2025年11月7日 15時01分

150円到達に目線切り替え、米政治が引き続きリスク?

米ドル/円、調整主体の値動き

米ドル/円は下落しました。株式市場に高値警戒感が漂い、株価調整が進む中、米ドル/円はリスク回避の円買いにより152.962円まで下落が先行しました。片山財務相や三村財務官が直近の円安について牽制したことも、米ドル/円の上値を重くした要因とされました。

その後、米ADP雇用指標の底堅さやサービス業の景況感が大きく崩れていないことが確認されると、米ドル/円は154.30円台へ回復しました。しかし、米企業の人員削減意欲が高いことを示す指標結果を受けて、米ドル/円は152.809円まで下げ幅を広げ、その後も上値の重い展開となりました。(各レート水準は執筆時点のもの)

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※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

関税払い戻しなら、米財政問題に発展するケースも

米政府機関の閉鎖は、これまでの35日を超えて最長記録を更新中です。さすがにここまで長引くと、経済に対しても悪影響が及ぶとの声が出始め、米経済への懸念が広がっています。

市場では、トランプ大統領や民主党執行部がこうした動きを受けて重い腰を上げるのではないかとの見方から、今後2週間以内に状況が打開されるとの期待が高まりつつあります。楽観的な見方が強まれば、株価を押し上げ、リスクオンの円売りが進む可能性もあります。

しかし、トランプ米大統領が民主党との歩み寄りを固辞すれば、投資家心理が冷え込み、リスク資産の圧縮が進み、米ドル/円の調整がもう一段進む危険性もあります。トランプ大統領の動向や暫定予算を巡る展開は、引き続き注目されるでしょう。

また、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づき、日本を含む広範な貿易相手国・地域に輸入関税を賦課した措置が、権限逸脱で違憲かどうかを争う訴訟に発展しており、連邦最高裁での審議が本格化し始めました。

トランプ米大統領は強気な姿勢を示していますが、見通しは流動的です。仮に違法と判断されれば、関税が引き下げられ、市場では歓迎されるとみられます。しかし同時に、政府が多額の関税を払い戻すことを余儀なくされれば、米財政への懸念が高まる可能性もあり、市場がどのように反応するかは現時点では不透明です。

審議には数カ月かかるとみられ、直ちにこうした不安が高まるとは考えにくいものの、審議の進捗次第では投資家心理が大きく揺さぶられる可能性はあります。いずれにしても、米国の財政問題を巡る動向は、引き続き注目されると考えられます。

逆行現象も警戒(テクニカル分析)

米ドル/円は、昨年高値の161.949円からの下降レジスタンスラインで上昇が一服しています。まだ上昇トレンドが転換したとは言えませんが、早急に同ラインを上抜けしない場合、調整局面が長引く可能性があります。

また、RSI(相対力指数)も50付近まで低下しているほか、相場の逆行現象(ダイバージェンス)の動きも見受けられます。上方向の動きが鈍れば、米ドル/円は150.00円付近までの調整も想定されます。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:
USD/JPY:150.500-154.500

11/10 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

11月3日、札幌の地下鉄東西線の大規模な輸送障害により、約8万2000人に影響が出たと報じられました。まさか風船が都市交通を麻痺させるとは驚きですが、今後はイベントや外出時に風船を持ち歩く際の注意がより重要になりそうですね。

 
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