
平素より川合美智子氏のウィークリーコメント(ユーロ円)をご利用いただき、誠にありがとうございます。 誠に勝手ながら、2025年10月27日をもちまして本レポートの配信を終了させていただくこととなりました。これまで長らくご愛読・ご利用いただき、心より御礼申し上げます。
【ユーロ円週間予想】177円台を回復して引ければ下値リスクがやや後退。172円を割り込んで越週した場合は、下落幅拡大の可能性が点灯。
直近の日足は実体が小さく下ヒゲのやや長い陰線引けとなりました。上値を切り下げる流れに変化が認められませんが、調整下げの範囲内に留まっていることや、下げ渋りの傾向が見られること、直近の陰線が174.90-00の日足の下値抵抗に跳ね返されていることから、反発に転ずる可能性が生じており、週初の突っ込み売りにも注意が必要です。176円台を回復して引ければ日足の形状が改善して下値リスクが軽減されます。177台に乗せて終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻します。さらに、177.60-70の抵抗を上抜けて終えるか、178.00-10の抵抗をクリアした場合は、“強気”の流れに戻して180円台が視野に入って来ます。逆に、174.90-00の抵抗を下抜けて終えた場合は、調整下げの動きが継続して、173~174円台の下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。現段階での可能性はやや低いと見ますが、日足が171円を割り込んで終えるか、172円台を割り込んで越週した場合は、短・中期トレンドが“ユーロ弱気”に変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は、175.70-80,176.30-40,176.90-00,177.60-70に、下値抵抗は174.90-00,174.40-50,173.70-80,173.10-20にあります。21日移動平均線は175.05に位置しており、若干上抜けて終えていますが、“ダマシ”の範囲内です。また、120日、200日線は170.16と166.40に位置しており、短・中期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足は値幅の小さい陰線引けとなり、小反落して越週しましたが、単体では下げエネルギーの強いものではなく、下値を切り上げる流れにも変化が認められません。一方で、前週の陽線が上値トライに失敗して大きく押し戻された形となっており、反発に転じた場合でも、この陽線の上ヒゲ部分(高値177.93)を切り返すにはまだ力不足と見られます。また、今週の週足ベースで見た下値抵抗が173.20-30,172.00-10にありますが、全て切り崩して172円台を割り込んで越週した場合は、今年2月に付けた154.80と、7月に付けた161.09を結ぶ短・中期的なサポートラインを下抜けて、新たな下落リスクが生じます。この場合は164~166円台にある中期的な下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は176.20-30,177.80-90,180.00-10に、下値抵抗は175.00-10,173.80-90,173.20-30,172.00-10にあります。31週、62週移動平均線は168.54と164.77に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れに変わりありません。
今週の戦略は、ユーロ買いは175.10-20で押し目買い。損切りは174.40で撤退です。売りは176.30-40で戻り売り。損切りは浅い場合で176.70,深い場合は下値リスクが後退する177.10で撤退です。
上値は、175.70-80に軽い抵抗が、176.30-40,176.90-00に強い抵抗がありますが、全てクリアして177.00超えで終えれば下値リスクがやや後退、177.60-70,178.00-10の抵抗を上抜けて終えた場合は、“強気”の流れに戻して180円台が視野に入って来ます。下値は、175.00-10,174.50-60にやや強い抵抗がありますが、全て下抜けた場合は調整下げの流れが継続して、174.00-10,173.70-80,173.40-50,173.10-20にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。調整下げに留まるなら押しは深い場合でも172円台を大きく割り込まない可能性が高くなりますが、171円を割り込んで終えるか、週足が172円割れで越週した場合は、調整下げの範囲内から逸脱して、下落余地がさらに拡がり易くなります。

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