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ドル円今週の予想「調整下げの動き。下値余地が限られる可能性にも注意。」FXチャート分析 2025/10/20

平素より川合美智子氏のウィークリーコメント(ドル円)をご利用いただき、誠にありがとうございます。 誠に勝手ながら、2025年10月27日をもちまして本レポートの配信を終了させていただくこととなりました。これまで長らくご愛読・ご利用いただき、心より御礼申し上げます。

【ドル円週間予想】調整下げの動き。151.50超えで終えれば下値リスクがやや後退。149円割れを見た場合は一段の下落へ。

 直近の日足は実体が小さく下ヒゲの長い陽線で続落を食い止めています。上値を急角度で切り下げる流れに変わりありませんが、149円台にあった日足、週足の下値抵抗に跳ね返されており、調整下げの範囲内に留まっています。但し、149.50を割り込んで終えるか、値動きの中で149.00を割り込んだ場合は、調整下げの動きが継続して147円台後半~148円台半ばにある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まり易くなります。逆に、続伸して151.50超えで終えれば“ニュートラル”な状態に戻して調整下げが終了した可能性が生じます。この場合は再び152~153円ゾーンの上値抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きが強まり易くなりますが、154円台に長期的な上値抵抗が控えており、154円は大きな壁となりそうです。日足の上値抵抗は151.10-20,151.40-50,152.00±10銭、152.70-80,153.10-20に、下値抵抗は150.00-10,149.50-60,149.00-10,148.00-10,147.60-70にあります。可能性が低いと見ますが、146.80-90の抵抗を下抜けて終えるか、値動きの中で146.00を割り込んだ場合は“ドル弱気”に変化して、下落余地がさらに拡がり易くなります。21日移動平均線は149.77に位置しており、これを上抜けていますが、“ダマシ”の範囲内です。120日、200日線は146.85と147.93に位置しており、短期トレンドをサポート中です。

 一方、直近の週足は、前週足から大きく上寄りのスタートとなりましたが、上値を追い切れずに陰線引けとなりました。単体では下値リスクがやや高いものですが、週足の下値抵抗であった149.50-60を実体ベースで守っていることや、この陰線の下ヒゲがやや長く、下値トライにも失敗しており、週初の下値余地が限られ易く、反発余地を探る動きが強まると見られます。一方で、この陰線の実体が152円近辺にあり、これをしっかり上抜けて越週するまでは上値余地も拡がり難く、下値リスクを残した状態です。また、152円台に乗せて越週した場合でも、昨年7月に付けた161.95と、今年1月に付けた158.87を結ぶレジスタンスラインが154円台に位置しており、一気に上抜けるには無理がありそうです。今週の週足ベースで見た上値抵抗は151.20-30,152.20-30,153.10-20,154.00-10に、下値抵抗は149.90-00,149.00-10,147.50-60,146.90-00にあります。全て下抜けて越週した場合は、新たな下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は146.59と148.65に位置しており、短期トレンドをサポート中です。

 今週の戦略は、ドル買いは150.00-10で軽く押し目買い。損切りは149.40で一旦撤退です。ドル売りは151.10-20で戻り売り。損切りは151.60で撤退です。

 上値は、150.70-80に軽い抵抗が、151.10-20,151.40-50にやや強い抵抗が出来ていますが、全てクリアして151.50超えで終えれば、調整下げが終了した可能性が生じて、152.00±10銭、152.30-40,152.70-80,153.10-20にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。全て上抜けて終えた場合は154円台の抵抗をクリア出来るかどうかをトライする動きへ。下値は、先週末の値動きの中で150.00-10,149.50-60にやや強い抵抗が出来ており、これらを支えとして上値トライの可能性に繋げていますが、全て下抜けて終えるか、値動きの中で149.00-10の抵抗を下抜けた場合は、調整下げの動きが継続して、148.60-70,148.40-50、148.00±10銭、147.60-70にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。ここまでの下げは調整下げの範囲内ですが、147.00-10,146.80-90の抵抗を全て下抜けて終えた場合は、レンジ内の下限から下抜けて、ドルの下落幅拡大に繋がり易くなります。

© 2025 オフィスフレア/川合美智子
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