
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<本日の相場状況>
・東京市場で152円60銭台まで上昇後、151円60銭まで反落(約1円の下落)
・レンジ相場として、安値圏で押し目買い、高値圏で戻り売りのポイントが存在
<相場を動かす3つの注目材料>
1. 日本の政局不透明感
・先週まで:高市氏が首相になる見方→円安方向
・先週末:公明党が与党から離反
・新たな見方:国民民主党の玉木代表が首相になる可能性
・首相指名選挙:来週21日(火曜日)
・予想される市場反応:
高市氏選出→円売り方向
玉木氏選出→一旦円買い、ただし財政拡大路線のため最終的には円売り方向の可能性
2. 米中貿易摩擦の再燃
・トランプ大統領が11月1日から中国に100%追加関税を課すと発表
・週末にトランプ大統領が「中国とはうまくいく」と発言→ドル買い戻し
・しかし中国は「貿易戦争を最後まで戦う」と対抗姿勢
・今夜のニューヨーク市場でトランプ大統領の発言に注目
3. アメリカ政府機関の一部閉鎖
・ホワイトハウスが人員削減を開始
・9月CPI発表が10月24日に延期(労働省ページで確認済み)
・下院議長が「史上最長の閉鎖になる可能性」と発言
・過去最長:2018年トランプ政権時の35日間
・月末のFOMCまでに判断材料がない可能性
・CPIが伸び加速していた場合、利下げができない可能性も
【結論】
ドル円相場は152円を挟んで方向感が定まらない状況。今週は日本の首相指名選挙(21日)、米中貿易摩擦の動向、米国政府閉鎖の長期化という3つの材料が相場の方向性を決める鍵となる。特に政府閉鎖によるCPI発表延期(24日)はFOMCでの判断材料不足につながる可能性があり、市場の不透明感が高まっている。現状は152円台維持で上方向、割り込みで下方向という見方で、レンジ内での押し目買い・戻り売り戦略が有効か。
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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