ドル円今週の予想「上値余地を探る動き。上値余地が限られる可能性も。」FXチャート分析 2025/10/6

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【ドル円週間予想】上値余地を探る動き。上値余地が限られる可能性も。147.50を割り込んで終えた場合は下落リスクが点灯。

　直近の日足は小陽線で終えており小幅続伸して終えています。単体では上昇昇余力に欠けるものですが、週末の自民党総裁選で高市氏が当選したことを受けて、財政拡大政策による財政悪化懸念が意識されて早朝のシドニー市場では149円台までドルが急伸しており、再び150円台を意識する展開となっています。短期トレンドを“ドルやや強気”に戻した格好ですが、一方で、151～152円台に中・長期的な上値抵抗が控えていることや、長期トレンドがまだ弱く、これを一気に上抜けるにも無理があると見られます。また、薄商いのシドニー市場での動きは“ダマシ”に終わる可能性も高く、ドル反落の可能性にも注意が必要です。上値トライに失敗して148円台に戻して引けた場合は、再びレンジ内に押し戻されて、下値リスクがやや高くなります。さらに147円割れで終えた場合は短期トレンドが“ドル弱気”に変化、146.50以下で終えた場合は4月に付けた139.89を基点として下値を切り上げて来たサポートラインを下抜けて、一段のドル下落に繋がり易くなります。この場合は144～145円台にある中期的な下値抵抗の強さを確認する動きへ。日足の上値抵抗は149.40-50、149.90-00，150.40-50，151.10-20に、下値抵抗は148.60-70，148.10-20，147.50-60、147.00-10，146.50-60にあります。21日、120日、200移動平均線は147.77、146.14、148.24に位置しており、全てを上抜けた位置で推移しており、短期トレンドは“ドルやや強気”の状態に戻しています。

　一方直近の週足を見ると、値幅のやや大きい陰線引けとなり、前週の陽線の値幅を切り崩しています。単体では下値リスクがやや高いものですが、今週は週初からこの陰線の値幅の大部分を切り返した位置からスタートしており、下値リスクが若干後退した状態です。週初のシドニー市場では薄商いを突いて仕掛け的にドル/円が急伸していますが、“ダマシ”となる可能性もあることから、市場参加者が増える東京・欧州市場での動きを注視する必要があります。149.50超えをキープして越週した場合は、“ダマシ”の可能性を排除して一段のドル上昇に繋がり易くなりますが、151～152円台に中期的に見ても強い上値抵抗が控えていることや、昨年7月に付けた161.95と今年1月に付けた158.87を結ぶレジスタンスラインが154円台後半に位置しており、これらを簡単には上抜けそうもありません。逆に148円を割り込んで越週した場合は再び下値リスクが点灯、146.60以下で越週した場合は4月に付けた139.89を基点とする短・中期的なサポートラインを下抜けて、短期トレンドが“ドル弱気”に変化し、ドルの下落幅拡大に繋がり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は149.40-50，150.70-80，151.20-30，152.00±10銭に、下値抵抗148.00-10，147.20～147.40，146.60-70にあります。31週移動平均線は146.42に位置しており短期トレンドをサポート中。62週線は148.51に位置しており、短期的な下値抵抗として働く可能性がありますが、強いものではありません。

　今週の戦略は、ドル買いは148.10-20の押し目待ちとします。損切りは147.40で撤退です。ドル売りは150.40-50で戻り売り。損切りは151.20で撤退です。

　上値は、149.40-50，149.90-00，150.40-50，151.10-20に強い抵抗がありますが、どこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、148.90-00に軽い抵抗が、148.60-70，148.10-20にやや強い抵抗がありますが、全て下抜けて終えた場合は再びレンジ内に押し戻されて、下値リスクがやや高くなります。147.80-90、147.40-50の抵抗も全て切り崩して終えた場合は、短期トレンドが“ニュートラルからドルやや弱気”に変化、146.50以下で終えた場合は“ドル弱気”に変化してドルの下落幅拡大に繋がり易くなります。