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ドル円午前の為替予想、米雇用統計の年次改定は大幅下方修正もドル下げ渋り インフレ動向に注目移る 2025/9/10

午前の為替予想は… 米雇用統計の年次改定は大幅下方修正もドル下げ渋り インフレ動向に注目移る

作成日時 :2025年9月10日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

ドル円予想レンジ

146.300-148.100円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%下落。日銀の追加利上げを巡る観測報道をきっかけに一時146.31円前後まで下落した。米雇用統計の年次改定暫定値は、市場予想を大幅に下回る91.1万人の下方修正となったものの、下方修正幅が予想より大きくなるケースはある程度織り込まれていたことなどもあり、その後は米長期金利の上昇とともにドルの買い戻しが優勢となった。
米国の労働市場のデータは9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での25bp(0.25%ポイント)利下げを後押しする内容となっている。一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)のもう一つの責務である「物価の安定」については依然として不透明感が残る。本日は米8月生産者物価指数(PPI)が発表される。前回の7月分では米企業が関税コストを価格に転嫁する動きが出始めていることを示唆する内容だっただけに、結果に注目が集まる。ただ、市場は本日の米8月PPIと明日の米8月消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思惑が強いだけに、このところのレンジ内での値動きとなりそうだ。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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