
午前の為替予想は… 米国の利下げ観測と日本の政局不透明感が綱引きへ
作成日時 :2025年9月8日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
ドル円予想レンジ
147.300-148.800円
前日の振り返りとドル円予想
5日のドル/円は米雇用統計の発表後に急落。米国の8月非農業部門雇用者数は前月比2.2万人増にとどまり、同失業率は約4年ぶりに4.3%へ上昇した。米労働市場の減速があらためて意識される中、ドル/円は一時146.82円前後まで下落。約0.7%ドル安・円高の147.39円前後で取引を終えた。
なお、米金利先物は9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)における25bp(0.25%ポイント)の利下げを完全に織り込み、50bp利下げの可能性も約1割織り込んだ。一方、国内では石破首相が7日に辞任の意向を表明。自民党総裁選、首相(首班)指名選挙へと続く今後の政局は不透明と言わざるを得ない。
こうした中で、本日は円売りが先行しており、ドル/円は148円台を回復している。ただ、大幅利下げ観測がくすぶるドルに対して大幅に円安が進むことも考えにくい。上値メドは、200日移動平均線が通る148.80円付近だろう。半面、146円台の下値の堅さを踏まえると147円台前半の下値は堅そうだ。結果的に、ドル/円は先週のレンジ(146.79~149.14円前後)内での取引が続くだろう。
今朝 最新のドル/円チャート

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株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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