シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング5週連続で増加
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットロングわずかに増加】
6月24日時点で円のポジションは、ドルに対して約13.2万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが小幅に積み増されたことから、ネットロングは前週から約0.1万枚増加。
期間中のドル/円相場は、米国がイランの核施設を攻撃したことで『有事のドル買い』が持ち込まれると148円台まで急騰する場面も見られたが、その後は中東情勢の落ち着きとともに144円台へ反落した。
ドル/円相場の方向感が定まらなかったことから投機筋がポジションをどちらかに傾ける動きは出にくかったようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング5週連続で増加】
6月24日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約11.1万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが積み増され、ショートが取り崩されたことから、ネットロングは先週から約1.0万枚増加した。
期間中のユーロ/ドル相場は、中東情勢への懸念から上値が抑えられる場面も見られたが、中東の地政学リスクが和らぐと2021年10月以来となる1.16ドル台半ばへ上昇した。
欧州中銀(ECB)の利下げサイクル終了が近いとの思惑も相まって、投機筋はユーロ先高観を強めたようだ。
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IMMポジション
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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