買う？待つ？次の一手は？【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日：2025/6/19
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
動画要約・まとめ
市場概況
- 相変わらず方向感のない展開が続いている
- 先週から今週にかけて特に変わったことはない状況
関税問題
- トランプ大統領と石破首相は電話会談・対面会談を実施
- 会見内容から判断すると、まだかなりのギャップがある
- トランプ側の要求と日本側の提示内容に大きな開きがある
各国の状況
- 日本の自動車業界を中心に懸念の声が広がっている
- 他の国々も交渉が停滞している模様
- 各国からの合意発表がなかなか出てこない
財務長官の発言
- ベッセント米財務長官が7月9日の総合関税猶予期限について言及
- 期限までにまとまらない場合、延長の可能性もある
- ただし、ちゃんとした交渉を続けている国に限定
- これは裏を返せば交渉が難航していることを示している
イラン・イスラエル問題
- もともとイスラエル・パレスチナ問題から波及した局地戦
- 原油価格は一時的に上昇したが、イランへの制裁により全体の石油需給への影響は限定的
- この問題が長期的な材料になる可能性は低い
相場見通し
- 今週ももみ合い展開が続く見込み
- 7月9日の期限に向けた動きに注目
- ドル円は143円～146円台での推移が続く見通し
トレード戦略
- レンジトレードが基本
- 合意の可能性もあるため、ドル下落時の買いが安全
- 大きな利益は期待できず、トレンドもないため軽めのポジションが適切
- 円の押し目買い→上昇時売却を中心とした戦略
- 143円台では積極的に買い、144円台前半でも買いを検討
結論
現在の市場は関税問題の進展待ちで方向感を欠いており、7月9日の期限に向けて各国との交渉が難航している状況。ドル円は143～146円のレンジ相場が継続する見通しで、大きなトレンドが期待できないため、小幅なレンジトレードで対応するのが適切。特に円安局面での押し目買いを中心とした戦略が推奨される。
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株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までＵＦＪ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年４月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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