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年内あと2回ほど、USD/JPYは10円超の値幅も想定! FX個人投資家、トランプ2.0に悪戦苦闘 【外為どっとコム総研FX投資家調査2025年4月】

 

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株式会社外為どっとコムの完全子会社である株式会社外為どっとコム総合研究所(以下、「外為どっとコム総研」、本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内 淳)は、個人投資家の外為投資に役立つ外国為替情報の調査・研究を行なっております。今回、FX投資家の実態を調査しましたので、お知らせします。

年内あと2回ほど、USD/JPYは10円超の値幅も想定! FX個人投資家、トランプ2.0に悪戦苦闘 【外為どっとコム総研FX投資家調査2025年4月】

一般社団法人金融先物取引業協会 FX投資家動向まとめ

取引金額は過去最高

金融先物取引業協会が5月16日に公表した資料によると、2025年4月の店頭FXにおける取引金額は1469兆円と、3月の1164兆円から約26.2%増加し、統計開始以来、最大となった。主要な取引通貨ペアであるUSD/JPY(米ドル/円)の取引額が約26.6%増加したことが、取引金額を押し上げた。一方、月末時点の未決済ポジション合計は約8.3兆円で、前月比4.9%減少した。

取引金額上位の5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)の順だった。

取引金額とポジション計:協会まとめ
図1.取引金額とポジション計
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成
左軸-取引金額、右軸-ポジション計
グラフ中のデータ単位は百万円

株式会社外為どっとコムFX投資家動向2025年4月

TRY(トルコリラ)が順位を落とす

FX口座数が59万件を超える株式会社外為どっとコム協力の下、2025年4月のFX投資家動向を調査した。

【調査概要】

調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約59万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2025年4月1日6:00 ~ 2025年5月1日6:00
調査方法:対象期間中の取引データより抽出

(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)

FX取引における実現損益

FX取引における実現損益では、プラスが48.1%(3月は49.2%)、マイナスが51.9%(3月は50.7%)と、前月に続き投資家は収益の確保に苦戦した。米国の関税策に対する不確実性が高まったことで、金融市場が米株安・米債安・USD(米ドル)安の「米国売り」の様相になり、最近ではあまり見られなかった相場展開に戸惑う個人投資家が多かった。

取引参加者の損益:外為どっとコム
図2.取引参加者の損益

通貨ペア別取引者数

通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・TRY/JPY(トルコリラ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・NZD/JPY(NZドル/円)・ZAR/JPY (南アフリカランド/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)の順。

相変わらずUSD/JPY(米ドル/円)がシェア1位だが、直近好調だったTYR(トルコリラ)が順位を落とした。4月17日にトルコ中銀は据置き予想に反して、政策金利を350bp引き上げ、42.5%→46.0%として通貨防衛を試みたが、その効果は限定された。

※現在の取引保証金額はコチラで参照いただけます。

通貨別取引者数:外為どっとコム
図3.通貨ペア別取引者数

平均取引数量

FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は4.1万通貨(41Lots)へ減少。不確実性が高かったため、個人投資家は取引数量を減らしたと見られる。

USD/JPY(米ドル/円)は、1Lotあたり5,900円の必要保証金(5/16時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約24万1,900円となる。TRY/JPY(トルコリラ/円)は、1Lotあたり200円の必要保証金(5/16時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は8,200円となる。

※現在の取引保証金額はコチラで参照いただけます。

平均取引数量:外為どっとコム
図4.平均取引数量

口座の開設期間

取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均119カ月(9年11カ月)と、前月から拡大。口座開設期間は長期化が進んでいる。

口座開設期間:外為どっとコム
図5.口座開設期間

FX投資の年齢分布

FX投資家の年代別では50代が31.5%でトップ。次に40代が29.8%で続き、以下、60代の14.6%、30代の12.4%と続いた。ミドルシニア世代が7割を超える状態が続いている。

取引参加者の年齢構成取引:外為どっとコム
図6.取引参加者の年齢構成

FX口座開設者動向

新規にFX口座を開設した投資家は、40代が25.5%でトップとなった。その後は、30代が24.2%、50代が21.1%、20代が17.3%と続いた。

口座開設者の年齢構成口座:外為どっとコム
図7.口座開設者の年齢構成

まとめ

2025年4月は、表1に示すように日ごとに米関税を巡るニュースやトランプ米大統領の発言が飛び出したほか、米中の関税合戦激化から、金融市場に対する見通しへの不確実性が高まった。投資家の不安心理の高まりで金融市場は乱高下し、USD/JPY(米ドル/円)の値幅は約10円60銭と、3月の約4円76銭から拡大した。こうした中で、個人投資家は粘り強く相場に食らいついたものの、それ以上に相場変動のスピードが速く、結局、3カ月連続で損失を計上する投資家が多かった。

口座開設者の年齢構成口座:外為どっとコム
表1.米国の関税を巡る動向

確かに個人投資家は苦しい状況が続いているものの、今年の第1四半期が終了したばかりで悲観的になるには早計と考える。2015年以降のデータを調べると、USD/JPY(米ドル/円)の値幅がひと月に10円を超えたのは9回あった(表2)。今回のトランプ大統領の関税策が、2月に世界経済の不安定さによる株安、6月に英国のEU離脱の是非を問う国民投票、11月に米大統領選挙でのトランプ氏勝利など不確実性が増した2016年と同様のインパクトがあるようなら、今年はあと2回ほど、USD/JPY(米ドル/円)が10円以上振幅する月があっても不思議はない。このように考えれば、ここまで成績が低迷している個人投資家も、今後、十分に巻き返しが可能と言えるのかもしれない。

口座開設者の年齢構成口座:外為どっとコム

表2.2015年以降で、USD/JPY(米ドル/円)においてひと月に10円超振幅した月一覧

単位:円、レートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照


※過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
「投資家調査」カテゴリー
https://www.gaitame.com/media/archive/category/FX%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E8%AA%BF%E6%9F%BB


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