午前の為替予想は… 米格下げへの反応は一巡 次の材料を探す
作成日時 :2025年5月20日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
ドル円予想レンジ
144.000-146.100円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.5%下落。前週末クローズ間際に米格付け会社大手のムーディーズが米国の格付けを引き下げたことで、ギャップダウンして取引が開始されるとドル売りが先行した。欧州時間序盤には144.66円前後まで下値を拡大したものの、その後は米株や米債が持ち直したことでドル/円も下げ渋る展開となった。
米国の格下げを受けた米国(米株、米債、ドル)売りは一巡したとみられる。本日から23日までG7財務相・中央銀行総裁会議がカナダで開催され、日本の加藤財務相と米国のベッセント財務長官が円安是正などについて協議する可能性があることから、ドル/円の上値は引き続き重そうだ。一方で米消費者の期待インフレ率が上昇するなど、トランプ関税が米国の物価を押し上げるとの見方が強い中、市場の想定以上に米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利下げに慎重なことがドルを下支えする要因となろう。ドル/円の上値は日足一目均衡表の転換線や雲下限が位置する146円台前半がレジスタンスとなり、また下値では同基準線の通る144.27円がサポートとして意識されそうだ。
今朝 最新のドル/円チャート
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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