午前の為替予想は… 米格下げの影響残る
作成日時 :2025年5月19日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
144.000-146.100円
前日の振り返りとドル円予想
16日のドル/円はほぼ横ばいの145.60円台で取引を終了。米5月ミシガン大消費者信頼感指数の予想インフレ率が上昇したことで146円台を回復する場面もあったが、大手格付け会社ムーディーズが米国の格付けを引き下げたことを受けて上げ幅を縮小した。ムーディーズの発表がNYクローズ間際だったことから、市場は米国の格下げを十分に消化できていないようだ。本日のドル/円は続落スタートとなっており、145.00円割れを試す動きとなっている。足元では和らぎつつあったとはいえ、数週間前までトランプ政権の政策迷走を背景とする「ドル離れ」が取り沙汰されていただけに、格下げをきっかけにドル売りが再び活発化する可能性も否定はできないだろう。もっとも、ムーディーズによる米国の格付けは最上位の「Aaa」から「Aa1」へ1段階引き下げられたのみで、格付け見通しについては「弱含み」から「安定的」に引き上げられた。米国債が世界で最も信頼性と流動性が高い投資先であることに変わりはなく、米国債売りが一巡すればドルへの逆風も次第に収まると見ている。ドル/円は20日移動平均線(144.47円前後)や日足一目均衡表の基準線(144.27円前後)が位置する144円台前半が下値ポイントとなりそうだ。
今朝 最新のドル/円チャート
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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