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S&P500の上値抵抗と相場の行方、ドル/円のレンジ相場継続か。米トリプル安からのアンワインドもそろそろ一巡!?(今週の米国株・FX見通し)田嶋智太郎氏 2025/5/12 #外為ドキッ

 

このレポートの概要:米国株式市場と外国為替市場の最新動向と分析
金融マーケットで永く情報発信を行っている田嶋智太郎氏が、米国株式市場の最新動向を詳しく解説します。

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米株価は当面の戻りめどに到達

先週5日の本欄は休載。その前の週(4月28日)の更新分で、筆者は「遅かれ早かれ両国(米中)は交渉の場を設けようとする」と想定し、S&P500種については「5500~5800ポイントの価格帯は上値が重くなりやすい」と述べた。その後、米中両国は閣僚級協議を行う算段を整え、S&P500種は2月高値から4月安値までの下げに対する61.8%戻し(=5645ポイント)をひとまず達成している。
この10~11日、米中両国はスイスで貿易協議を開いた。今後まだまだ紆余曲折はあるものと思われるが、とにかく両国間の対話が端緒についたことは素直に評価したいし、相場が最悪の状況を一旦織り込んだことも事実である。ただ、想定していた「米トリプル安からの強いアンワインドの動き」が、そろそろ一巡する可能性もないではない。S&P500種の上値については、75日移動平均線や3月25日高値=5786ポイントなどの節目が当面の壁として意識される可能性があると思われる。

過度な期待の“修正”が生じる可能性

先週8日には、米英政府が2国間貿易協定を結ぶことで合意したと発表し、これを市場は素直に好感したわけだが、もともと英国が交渉課題の少ない相手であったことは自明である。つまり、英国のケースはあくまで特例であり、トランプ米大統領自身が述べている通り、他国と「同じ取引はしない」というのが基本路線であることに変わりはない。
よって、足元で市場に過度な期待感が拡がっているとすれば、その“修正”が生じる可能性があることも心得ておかねばなるまい。4月下旬以降、米・日の株式市場などにおいては「期待で買い」が一定の成果をもたらすこととなったが、このあたりで一旦「事実で売り」の動きが見られるようになってもおかしくないものと思われる。

市場の米利下げ期待は少々行き過ぎ

4月下旬以降は、想定していた通り「円買いポジションの巻き戻し」も生じたわけであるが、ドル/円については目先146円処に上値の重さが感じられる。
むろん、先週行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が「実際の経済データにはまだ景気減速が示されていない」と述べたことは記憶に新しいところであり、現実的に足元の米景気が堅調で今後も趨勢的に強い減速傾向を辿ることはないとするなら、目下の市場における米利下げ期待は少々行き過ぎということになる。つまり、ドルは思っているほど弱気にはなびかない可能性もある。
しかし、少し長い目で「トランプ関税の発表前に生じた世界的な“駆け込み”の反動」を示すデータが、今後次々と明るみになったとき、市場がそれを過度に悲観的なものとして受け止めやしないかという点には一定の警戒を要する。今後明らかとなる各種データのヘッドラインの数値に対して、少なくともアルゴリズム取引はかなり敏感に反応するに違いない。その結果、一時的にも“米国売り”の動きが再燃したとき、むしろそれをチャンスに変えられるかどうかが問われるところとなろう。

ドル/円は当面もみ合う展開か

一方で、このところユーロ/ドルの上値が顕著に重くなってきていることも事実。4月下旬に一時1.15ドル台に乗せる場面を垣間見たが、目下はむしろ1.14ドル処が上値抵抗として意識されやすくなっている。ユーロ圏では今後、原油や天然ガスの価格下落に伴うインフレの低下が徐々に明らかになってくる可能性があり、すでに市場は欧州中央銀行(ECB)が6月と9月に追加利下げを実施するとみている模様。結果、少なくとも「いずれユーロ/ドルは1.15-1.20ドル処へレベルシフトする」との見方はしばらく封印されそうで、当面は対ユーロでのドルの下値も限られたものになると見られる。
ここで「そろそろ日本株の戻りも一巡」ということになれば、ドルと円の強弱感は相互に対立し、結果的にドル/円は142円-146円処のレンジ内でしばらくもみ合う展開を余儀なくされると見ておきたい。   

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yoshizaki.jpg田嶋智太郎氏
経済アナリスト 慶應義塾大学を卒業後、現三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、経済アナリストに転身。現場体験と綿密な取材活動をもとに、金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産掲載まで幅広い範囲を分析・研究。 WEBサイトで経済・経営のコラム執筆を担当し、株式・外為・商品などの投資ストラテジストとしても高い評価を得ている。 また、「上昇する米国経済に乗って儲ける法」など書籍も手掛けるほか、日経CNBCレギュラーコメンテーターも務める。

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