午前の為替予想は… 米国にリセッション入りの可能性 米GDPに注目集まる
作成日時 :2025年4月30日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
ドル円予想レンジ
141.300-143.300円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースでは約0.3%上昇。米3月JOLTS求人件数が昨年9月以来の低水準となったほか、米4月消費者信頼感指数は2020年5月以来の水準へ悪化したことで一時141.96円前後まで下落した。ただ、トランプ米大統領が米自動車業界の関税負担を軽減させる大統領令に署名したことなどから、関税をめぐる懸念が和らぎドルの下値を支えた。
本日は米1-3月期国内総生産(GDP)に注目だ。米国経済はトランプ関税の影響から4-6月期に失速すると多くの市場参加者が予想している。そうした中で本日発表される1-3月期GDP(年率前期比)がマイナス成長となった場合、米経済がリセッション入りする可能性が高まる。そうなれば米連邦準備制度理事会(FRB)に対する早期利下げ期待が高まり、ドルが売られることになりそうだ。ただし、トランプ関税に関して、一部の主要国との交渉が進んでいると伝わっていることはドルの支援材料となろう。ドル/円は米国経済の現在と先行きに大きく影響を及ぼすであろう関税問題の動向に注視しつつ、141円台後半から142円台を中心とする値動きになりそうだ。
今朝 最新のドル/円チャート
レポートの本編は「外為どっとコムレポート」でチェック

中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。