トランプ関税で円高へ?【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日:2025/4/3
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
動画要約・まとめ
発表された関税内容
- 4月3日から全ての輸入車に対して25%の関税
- 全ての国の輸入品に対して一律10%の一般関税
- 相互関税の追加
- 日本:24%
- 中国:34%
- インド:26%
- EU:20%
日本に関税をかける理由(トランプ大統領の主張)
- 日本の平均関税率が46%(根拠は不明確)
- 日本車はアメリカでよく売れているが、アメリカ車は日本で売れていない
市場の反応
- 発表直後は一般関税10%が予想より低いとリスクオン(上昇)
- 総合関税の存在が判明後、円高方向に推移
- 現時点では荒れた相場状態
日本経済への影響
- 自動車産業への大きな打撃
- 総合関税はどの産業にかかるか現時点では不明確
- 製造業全体に影響が及ぶ可能性が高い
トレード戦略
- 取引は危険性が高いため金額を絞って行うべき
- 状況が明確になるまで様子見も一つの選択肢
- 短期的には一度のショック後に戻す動きになる可能性
- 中長期的には経済全体に深刻な影響を与え、株価下落圧力がかかる可能性
結論
関税政策が実施されると日本の製造業、特に自動車産業に大きな打撃となる。短期的な市場の動きは予測困難だが、中長期的には経済全体に深刻な問題をもたらし、株価下落圧力につながる可能性が高い。市場は荒れた状態が続くため、取引には十分な注意が必要。
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今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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