
このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter): https://twitter.com/KandaTakuya
3日に米自動車関税発動予定 ペソへの影響は最大38%下落との試算も
今年に入り、メキシコの自動車輸出台数は1月に前年比13.7%減、2月には9.0%減と失速している。メキシコに拠点を構える世界の自動車メーカーが、すでに米国のトランプ関税を見据えて生産移管を始めたとの見方もある。トランプ米大統領は今週3日に、すべての輸入自動車に25%の関税を賦課すると発表しており、予定通り発動されれば、メキシコの輸出にはさらに下押し圧力がかかる公算が大きい。なお、2024年にメキシコから輸出された自動車は、世界3位の347.9万台で、そのうち約80%が米国向けだった。メキシコ最大の輸出品である自動車の輸出減少は、ペソ相場を支える力がさらに弱まることを意味する。ある欧州の大手金融機関は、トランプ関税が自動車以外の多くの製品にまで及ぶ「最悪のシナリオ」では、ペソのドルに対する下落率が最大38%に達する可能性があると試算している。
メキシコペソ/円 週足チャート

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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。

