読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

来週の為替予想(米ドル/円)「円高一巡の可能性も米ディスインフレで下目線」ハロンズ FX 2025/3/8 #外為ドキッ

 

f:id:gaitamesk:20250307151016p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2025年3月7日 14時55分

円高一巡の可能性も米ディスインフレで下目線

米ドル/円、ラリー後に円高方向へ

米国とウクライナとの鉱物資源協議は署名に至らなかったものの、欧州主要国がウクライナ支援でまとまったことでリスク回避の流れが限定され、米ドル/円は151.302円まで戻りを試しました。ただ、メキシコとカナダへの25%関税が予定通り実施されると、株安を伴って米ドル/円は149.098円まで反落。その後、米国、ウクライナ双方から鉱物資源協定への再協議に向けた前向きな発言が聞かれたほか、メキシコ・カナダへの関税について修正案も検討と一部報道が伝えたため、150.18円レベルまで切り返しました。しかしながら、本邦の25年春闘の賃上げ要求が平均6.09%と32年ぶりの高水準だったことが明らかとなると、日銀の利上げ期待を手掛かりに、米ドル/円は147.306円まで下げ幅を広げるなど、目まぐるしく方向性が変わりました。

(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説【実践リアルトレード・トレード戦略】

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

勤労統計、企業物価etc、インフレ指標多数

米ドル/円は日銀の利上げ期待を背景にテクニカルな節目を割れて下値を広げる格好になっており、この流れがどこまで続くのか注目です。日銀の追加利上げ観測は、OIS市場では6月がコンセンサスと前倒し観測は進んでいませんが、毎月勤労統計において実質賃金が3カ月連続でプラスとなった場合、企業物価指数が加速した場合、春闘の第1回企業側回答で6%を超える賃上げが並んだ場合は日銀の利上げ前倒し期待が進み、円高が加速する危険はあります。ただ、利上げについては中小企業の賃上げ動向の確認や米国の4月2日の相互関税発動後の影響確認も必要とあって、ここから先の織り込みは進みづらいと感じています。指標発表で一喜一憂しながらも、徐々に円高の流れが落ち着いていくのではないかと、考えています。

もっとも、米ドル安進行による米ドル/円の下げ幅拡大への警戒も怠れません。パウエルFRB議長が金利の再調整の前にインフレの「真の進展」または労働市場の鈍化を確認する必要があると述べていることから、消費者物価指数などのインフレ指標が注目されます。消費者物価指数については、1月にディスインフレを停滞させた後で、小幅に改善すると見込まれていますが、鶏卵価格や財価格の上昇からインフレ圧力のしつこさが感じられる部分も残りそうです。市場の次回利下げのタイミングは現在、5月がコンセンサスではあるものの、まだ半分程度しか織り込まれておらず、消費者物価の結果を受けて織り込みが進展するのか反落するのかで、米ドル/円は方向性が違ってきそうです。

個人的には、日銀の利上げ期待の織り込みが一巡する中で米ドル/円の下落ペースは限定されながらも、米インフレが落ち着く中で下方向を試す動きが続くのではないかと、考えています。

下ぶれ警戒時期か(テクニカル分析)

米ドル/円のローソク足は下ひげを伸ばしながらも、押し戻されてじりじりと上値を切り下げる格好になっており、支持線が少ない中で下値を警戒する時間帯がしばらく続きそうです。147.00円を割り込んでくれば、145.00円割れが意識されてきそうです。戻りを試しても、150.55円(執筆時点)を低下中の21日移動平均線付近では戻り売りが被さってきて、上値が抑制されそうです。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:144.000-150.000

3/10 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

米ドル/カナダドルは、日足一目均衡表の雲の下限まで垂れてきています。昨年10月には、雲の下限まで垂れた後、雲の上限まで反発した経緯もあって、今回もそうした動きを期待していますが、果たして思惑通りに動くのか注目してみたいと思います。

 

 

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。