
【ドル円週間予想】 “ドル弱気”。下値余地を探る動き。
直近の日足は実体が小さく上ヒゲのやや長い陽線で続落を食い止めています。上値トライに失敗した形となったことや、上値を急角度で切り下げていること、3手前の陰線が154.00~155.50ゾーンの揉み合いから下抜けており、新たな下落トレンド入りして下値リスクが高い状態です。一方で日足の下値抵抗が151.10-20,149.90-00に、週足、月足ベースで見た強い抵抗が148.60~150.00ゾーンに控えており、このラリーではこれらを全て下抜けるほどの下落にも繋がり難いと見られます。下値リスクがより高いものの、151.00以下の売りも慎重に臨む必要があります。短期トレンドは153.40-50の抵抗を上抜けて終えれば“ニュートラル”な状態に戻して上値余地が若干拡がり易くなりますが、1/10に付けた158.87を直近高値とするレジスタンスラインが155円台に位置しており、155.50超えで終えない限り、下値リスクにより警戒が必要です。また、158.50-60の抵抗を上抜けて終えない限り、“ドル強気”に変化しません。日足の上値抵抗は152.10-20,152.60-70,153.10-20,153.40-50に、下値抵抗は151.10-20,150.50-60,149.90-00,149.50-60にあります。148.50以下で終えた場合は新たな下落リスクが生じます。21日移動平均線は155.24に位置しており、短期トレンドは“ドル弱気”の流れにあります。また、120日線は151.21に位置しており短期的な下値抵抗として働く可能性を残しています。200日線は152.76に位置しており、上値抵抗として働いていますが、“ダマシ”の範囲内です。
一方直近の週足は、値幅が5円余りある大陰線で終えています。またこの大陰線が、昨年9月に付けた139.58を基点として下値を切り上げて来たサポートラインを完全に下抜けており、短期トレンドに変化が生じています。150.00±10銭、148.70-80に週足の横サポートがあり、一旦留まる可能性が高いと見ていますが、トレンドが変化して日が浅いことから反発余地も限られ易く、153.10-20の週足の抵抗を上抜けるほどの反発にも繋がり難いと見られます。またこの大陰線の実体(寄付き155.39)を上抜けて越週するまでは下値リスクがより高い状態です。可能性がやや低いと見ていますが、148.50以下で越週した場合は新たな下落リスクが生じて144~145円方向への一段の下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は152.40-50,153.10-20,154.10-20に、下値抵抗は149.90-00,148.70-80,147.50-60にあります。31週、62週移動平均線は151.15と151.31に位置しており、下値抵抗として働く可能性を示唆していますが、148.50以下で越週した場合は、中期トレンドが“ドル弱気”に変化します。
今週の戦略は、ドル買いは151.10-20で軽く買って150.70で浅めに撤退するか、150.00近辺まで引き付けて。この場合の損切りは149.40で撤退です。売りは152.10-20で戻り売り。損切りは“ニュートラル”な状態に戻す153.10に置く必要があります。
上値は、151.60-70に軽い抵抗が、151.90-00,152.10-20,152.60-70に強い抵抗が出来ており、上値余地が限られる展開が予想されますが、153.00-10,153.40-50の抵抗を全てクリアして終えた場合は下値リスクが軽減されて上値余地が若干拡がり易くなります。この場合でも154.10-20超えに強い上値抵抗が散在しており、155.50超えで終えない限り、下値リスクを残します。下値は、151.10-20に強い抵抗がありますが、これを下抜けた場合は、150.70-80,150.50-60,150.10-20,149.90-00,149.50-60,149.00-10にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。このラリーでの押しは深い場合でもこの辺りが限度と見ていますが、148.50以下で終えた場合は新たな下落リスクが生じます。

無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第 119 条により罰せられますのでご注意ください。尚、このレポートは情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
川合美智子氏コンテンツ一覧
最新のドル円チャート
米ドル/円 (USD/JPY)為替チャート・FXチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム
