個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。
作成日時:2024年12月25日15時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー
ドル円の上昇も著しいのですが、他の通貨ペアに対しても上昇しております。
ドルインデックスは2022年来の高値圏へ
出所:TradingView
こちらドルインデックス日足チャートになりますが、2023年の高値であった107.35ドルを超えてきております。
2022年の高値である114.85付近を目指して上昇でしょうか?
トランプ政策を織り込み始めており、米金利も上昇、インフレリスク再燃=ドル高という流れが顕著です。
2年間揉み合いを続けたレンジを高値方向に抜けており、下降トレンドラインも抜けてきたことからドル指数は強いとしか言いようがありません。
2年金利を見てみても、来年の利下げ後は利上げすら織り込んでいるためか、金利水準は4.25-4.35%で直近は推移から動きません。
米国経済の力強さの裏返しでもありますが、ドル円上昇のサポートになっている最大の理由です。
先週のFOMC後、来年の利下げは2回しか織り込まれておりませんでしたが、米CPIコアは今年の5月から完全に横ばいとなっており、3.2-3.4%のレンジとなってしまっていることが現状です。
6ヶ月連続でこれを維持しており、12月利下げをしたとなると、この数字が下がるとは到底考えにくく、6ヶ月後も同じような水準で維持しているのかもしれません。
ドル円上値の目処は?
出所:TradingView
ドル円日足チャート分析から入ります。 11月の高値と安値を引いたフィボナッチ・リトレースメントですが、161.8%戻しは162円手前となっており、7月につけた高値とピッタリと重なります。
一度に抜けてくることはないと思いますが、この水準までは断続的な上昇があるようにも考えます。
ここを抜けますと、200%戻しがちょうど165円手前で推移しますので、キリ番数字としてもタイミングが良さそうです。
この引き方が引き続き注視しておきたいと思います。
よってこのシナリオを前提に4時間足チャートで買いトレードのシナリオを立ててみましょう。
ドル円ロング保有のまま年越しへ
出所:TradingView
ドル円4時間足に時間軸を落として押し目買いレートを模索します。
FOMC発表日当日の安値からフィボナッチ・リトレースメントを引いております。
現在の上昇は明らかにこの日から流れが変わったので、そこを起点としております。
38.2%押しは先日つけた156.10付近であり、テクニカル分析的にはぴったりのポイントだったと思われます。
この価格を割り込むと155.55-60付近に推移する50%押しが一つのポイントとなります。
向こう1週間はこの2つのポイントを軸に押し目買い戦略としたいと思います。
個人的にはこの水準まで押し目を許容し、155円割れは諦めるというスタンスで買いトレードを継続しようという魂胆にて、目先162円を目標に買い回転トレードで進みたいと思います。
4時間足RCIは反落警戒シグナルが出ているのですが、この価格帯で三角保合いなどを形成し、RCI26(水色)が横方向に推移を始めますと再上昇の可能性が出てきます。下落反転失敗パターンシグナルとなりますので、そのタイミングから強気の買い目線に転じることができそうです。 時間軸にして今週の金曜日〜週明け月曜あたりからでしょうか?
年始の薄商いで159-160円方向に攻め込むのではないかとも期待をしてロングポジションを持ったまま年越しもする予定です。
【ひろぴー氏出演動画】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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