ドル/円、154円台への上昇が視野に…FOMC・日銀会合を前に堅調推移が続く
欧米時間のドル/円予想レンジ：152.800-154.500円
東京市場のドル/円は、方向感に乏しい展開。序盤に153.30円台で下げ渋ると、その後は実需のドル買い観測などから11月26日以来となる153.98円前後まで切り返しました。ただ、午後には米長期金利が低下したことを背景に153.40円台へ押し戻されています。
市場では、18日の米連邦公開市場委員会（FOMC）における25bp（0.25％ポイント）利下げがほぼ確実視されています。ただ、同時に発表する政策金利見通しで来年以降の利下げペース鈍化を示唆すると見られています。そうした中で今夜は米12月購買担当者景気指数（PMI）・速報値が発表されますが、FOMCの金融政策に対する市場の見方に大きな影響を及ぼす公算は小さいでしょう。ドル/円も米12月PMIが市場予想から余程外れた結果とならない限り、方向感に乏しい展開が続きそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、一目均衡表の雲上限を支持に153円台へ上昇する展開となっています。5日連続で陽線を形成するなど上昇の勢いは強く154円台へ上値を切り上げるか注目です。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
12/16（月）
21:00 ウンシュ・ベルギー中銀総裁講演
21:30 エスクリバ・スペイン中銀総裁講演
22:15 カナダ11月住宅着工件数
22:30 米12月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:45☆米12月製造業PMI・速報値
23:45☆米12月サービス業PMI・速報値
25:30 シュナーベルECB専務理事講演
29:20 マックレム・カナダ中銀総裁講演
----- ドイツ・ショルツ首相信任投票
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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