これからFXをはじめる方、はじめたい方、必見です!
FXの魅力や特徴を、外為どっとコム総合研究所の宇栄原が、わかりやすく解説いたします。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
ピボットについて
FXにおけるピボットについて、分かりやすく説明いたします。
ピボット分析は、テクニカル分析の一つで、純粋に価格の動きから将来の方向性を予測する手法です。
ピボット分析の基本は、前日の「高値」「安値」「終値」という3つの価格データを使用します。これらの値を足して3で割った数値が「ピボットポイント」と呼ばれる中心軸となります。このピボットポイントを基準として、上下にレジスタンス(上値抵抗線)とサポート(下値支持線)のレベルが設定されます。
例えば、ピボットポイントから、上方向には3つのレジスタンスレベルが、下方向には3つのサポートレベルが設定されます。これらの価格帯は、売買の判断基準として活用されます。レジスタンス1で売り、サポート1で買い戻す、あるいはレジスタンス2までの上昇を待って売り、サポート2で利益確定するといった具合です。
特に重要なのは、レジスタンス3とサポート3です。これらは「ターニングポイント」と呼ばれ、相場のトレンド転換を示唆する重要な価格レベルとなります。例えば、相場がレジスタンス3を突破した場合、それまでの売りポジションは損切りし、トレンドの転換を考慮する必要があります。
ただし、ピボット分析にも限界があります。この手法が最も効果を発揮するのは、相場がある程度の範囲内で推移する「レンジ相場」の時です。逆に、大きなトレンド相場が発生している場合は、ピボット分析の有効性は低下します。
そのため、ピボット分析を活用する際は、以下の点に注意を払う必要があります:
1. レンジ相場での有効性
- 相場がある程度の範囲内で推移する時に効果的
- 大きなトレンドが発生している時は使用を控えるべき
2. トレンド判断の必要性
- 5分、10分、60分、日足チャートでトレンド確認
- トレンド発生時はピボット分析を一時中断
3. 記録と検証の重要性
- 取引結果を記録する習慣をつける
- ストップ損が連続する場合は一旦休止
4. ストップ注文の徹底
- 必ずストップ注文を入れる
- リスク管理を徹底する
ピボット分析は、相場が不明確な時でも、機械的かつ客観的な判断基準を提供してくれる優れた手法です。特に、ストップ位置が明確になるため、リスク管理がしやすいという利点があります。ただし、どんな分析手法にも限界があることを理解し、市場環境に応じて柔軟に使い分けることが重要です。
トレーディングを成功させるためには、ピボット分析と他のテクニカル指標を組み合わせ、自分なりの取引ルールを確立することが推奨されます。そして何より、取引記録をつけ、定期的に検証を行うことで、より効果的な取引手法へと発展させていくことが大切です。
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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