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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「欧州・英国経済への不透明感払しょくできず」ハロンズ FX 2024/11/3 #外為ドキッ

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年11月1日 14時05分

欧州・英国経済への不透明感払しょくできず

ユーロ/円・ポンド/円、後半に方向性分かれる

ユーロ/円は、円安の流れがサポートになったほか、予想に反してプラス成長だったドイツの7-9月期GDPを支えにして、166.692円まで上昇しました。上昇一巡後は日銀のタカ派姿勢に165.00円割れまで押し戻されましたが、米ドル安がユーロを支えたことでユーロ/円も165円後半まで戻しました。かたやポンド円は199.805円まで上値を伸ばしたものの、英国の予算案がインフレ的で財政健全化が遅れるとの思いからポンド/円は頭打ちに。日銀の追加利上げへの思惑もあって、ポンド/円は195.374円まで押し戻されました。

(各レート水準は執筆時点のもの)

FX実践解説、PCE LIVE よりハロウィン?(2024年10月31日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

トランプ勝利ならドイツ経済の重しに

ユーロ圏では、主要国の7-9月期は成長ペースが拡大し、成長への不安は幾分後退しています。こうした点はユーロを支える期待はあります。しかし、ドイツの自動車メーカー・フォルクスワーゲンによるドイツ国内工場の生産停止や、フランスの格付けを巡る懸念も依然として燻っており、成長への不安は解消していません。加えて、米国でトランプ氏が勝利すれば、保護貿易主義により通商への圧力が高まることになり、輸出に依存するドイツ経済はさらに悪化する危険があります。見通しは不透明感が強い状況です。

ポンドについては不安定な値動きが懸念されます。リーブス財務相が公表した予算案は、公共サービスの立て直しが必要だとして過去30年間で最大の増税計画を盛り込んだ内容になりました。財源確保に向けて借り入れをも増やす方針で、予算責任局(OBR)は「予算は短期的に経済押し上げるが、同時にインフレも加速させる」との見解を示しています。金利上昇や英中銀の利下げ期待後退はポンドを目先下支えする期待はあります。

しかし、予算案公表後に英長期金利はトラスショックのあった2022年10月以来の水準へ上昇しており、今後、悪い金利上昇が警戒されており、金利上昇が続けばポンドを圧迫する危険も高まりそうです。こうした中で、英中銀金融政策員会では足許のインフレ鈍化を受けて0.25%の追加利下げに踏み切ると見ますが、金利への上昇圧力が燻る中で、次回以降の利下げについての言及は控えられそうです。

ユーロ/円、一目雲のサポート力後退を懸念(テクニカル分析)

ユーロ/円は21日移動平均線にサポートされながら、200日移動平均線を越えて、短期的には底堅さが増しつつあります。7月11日高値175.423円と8月5日安値154.388円を結ぶ値幅の38.2%レベルとなる167.39円レベルを超えてくれば、170円が見えてきそうですが、ここの上抜けに失敗するようなら、160.00円付近までの調整も想定されそうです。

また、ポンド/円は日足一目均衡表では三役好転の状態で、買いシグナルが点灯しているものの、同雲の上限が低下し下方向のサポート力が緩み始めているのは気掛かりです。期間3日のスローストキャスティクスもデッドクロスしており、目先、調整の流れも警戒されます。直近のサポートレベルである193.57円付近を前に上昇基調へ回帰できればいいのですが、同水準を割り込んでくれば、192.00円レベルまで目線が下がる危険はあります。上方向は200.00円を超えられれば、204.00円付近までの上昇は期待できるのかもしれません。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:160.000-170.000

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:192.000-203.000

11/4 週のイベント:

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外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

肌寒くなり、温かい食べ物が少し恋しくなる季節ですね。手始めに湯豆腐あたりから、いってみたいと思います。

 
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