「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)
1. ドル円、現在の市場状況:
- 148円台後半まで上昇、149円台到達が焦点
- 中国の財政出動期待によりリスク選好の流れ
2. テクニカル分析:
- 148円台がサポートラインとして機能
- 149.35円が直近の上値抵抗線
- RSIが50ライン上で上昇中、短期的な上昇圧力が強い
- 5分足チャートでは上昇トレンドを示唆
3. 注目ポイント:
- 149.35円突破で150円台が視野に
- 突破できない場合、ダブルトップ形成の可能性
- 148.50円を下抜けた場合、三尊天井形成の可能性
4. 今夜の注目イベント:
- FOMCの議事録公表
- FRB要人の発言
5. 市場の利下げ観測:
- FOMC11月会合で25bpsの利下げ観測が86%程度
- 据え置き予想は13%程度
6. 今後の展望:
- FOMCの議事録や要人発言で利下げ観測が後退すればドル高要因に
- 明日のCPI発表に向けて様子見ムードの可能性
投資戦略:
- 基本的に上昇トレンドを意識しつつ、149.35円の突破を注視
- 148.50円を割り込んだ場合は下落リスクに警戒
- FOMCの議事録やFRB要人の発言内容を確認し、ポジション調整を検討
- CPIデータ発表前の様子見ムードに注意
結論:
ドル円相場は上昇トレンドを維持しているが、149円台到達の成否が当面の焦点。テクニカル分析では上昇圧力が強いものの、サポート割れに注意が必要。FOMCの議事録やFRB要人の発言、そして明日の米CPIデータが今後の方向性を左右する可能性が高い。短期的なチャート形状と併せて、これらのイベントを注視しながら慎重に取引を行うべきだろう。
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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