ドル円、145円台への上昇は?…このあと米9月ADP全国雇用者数に注目
欧米時間のドル/円予想レンジ:142.800-145.200円
東京市場のドル/円は、144円台の上値が重い展開。正午過ぎに144.18円前後の高値を付ける場面もありましたが、イスラエルが数日内にイランへの報復攻撃を計画しているとの報道が伝わるとリスク回避の円買いに傾き143円台半ばへと押し戻されました。
ただ、欧州市場に入ると米長期金利が上昇したことなどを背景に下げ止まると144.40円台まで切り返しました。
今夜は米9月雇用統計の前哨戦として米9月ADP全国雇用者数が発表されます。市場予想は+12.5万人と前回(+9.9万人)を上回ると見られています。米連邦準備制度理事会(FRB)が政策運営を行う上で雇用情勢を注目していることから、ドル/円はADPの結果に是々非々の反応を示すでしょう。他方で、中東情勢が緊迫化していることから続報にも注意が必要です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、直近は10日線をサポートに底堅い推移となっています。また、20日線がやや上向いており仮に10日線を下抜けたとしても20日線が次のサポートとして意識される可能性があります。終値で144円台へ定着していれば上値を試しやすい相場状況が続きそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/2(水)
18:30 レーンECB専務理事講演
18:30 カザークス・ラトビア中銀総裁講演
18:45 カザークス・ラトビア中銀総裁、シムカス・リトアニア中銀総裁講演
20:00 エルダーソンECB専務理事講演
21:15☆米9月ADP全国雇用者数
22:00 ハマック米クリーブランド連銀総裁
23:05 ムサレム米セントルイス連銀総裁講演
23:30 EIA週間原油在庫統計
24:00 メキシコ9月製造業PMI
24:00 ボウマンFRB理事講演
25:15 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
25:45 シュナーベルECB専務理事講演
10/3(木)
10:30 豪8月貿易収支
10:30 野口日銀審議委員講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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