ドル円、一時144円台後半…植田日銀総裁は改めて追加利上げに慎重な姿勢を示す
欧米時間のドル/円予想レンジ:143.300-145.000円
東京市場のドル/円は、底堅い展開。序盤は日本株高などが意識されて143.30円台で下げ渋りました。その後、植田日銀総裁が政策判断について「内外の金融資本市場の動向や海外経済の状況など確認する時間的余裕がある」などと追加利上げに慎重な姿勢を示したことで円売りに傾きました。16時の植田総裁による記者会見中には一時144.68円前後まで上昇しています。
NY市場ではボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事による講演が予定されています。同氏は18日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)での50bp(0.5%ポイント)利下げに反対したことが分かっており、どのような見解が示されるか注目されます。また、23時に発表される米9月消費者信頼感指数にも注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、20日線をサポートに144円台後半へ持ち直す展開となっており、終値で144.00円を突破するようだと明日以降も底堅い値動きとなりそうです。その場合、9月高値147円台をターゲットとした値動きとなる可能性もあります。しかし、環境認識から下落基調が継続していると見れるため、持ち直しの動きは一時的であり再び反落することも考えられるため注意しましょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
9/24(火)
22:00 米7月FHFA住宅価格指数
22:00 米7月ケース・シラー住宅価格指数
22:00☆ボウマンFRB理事講演
23:00☆米9月消費者信頼感指数
23:00 米9月リッチモンド連銀製造業指数
25:00 ナーゲル独連銀総裁講演
26:00 米2年債入札(690億ドル)
9/25(水)
10:30☆豪8月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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